今期の王座戦は先手番が全て勝っている。今回は先手番が羽生王座で、ここで順当勝ちして最終局になだれ込むのが順当という見方が一般的だった。しかし千日手指し直しで中村が先手番に。これは大変なことになったと思ったけど、後手番の羽生が難局を制した。うーん、中村六段は残念。私は世代的に羽生ファンだけど、将棋ファンでもあるので今回は若くスター性のある中村に奪取して欲しいと思っているのだ。実際、雑誌「将棋世界」は10、11月と表紙が中村だ(笑)。「将棋世界」は羽生が表紙を飾ることが多い。羽生は多く勝って活躍しているのだから成績からすれば当然の措置なのだけど、同時にスター性が強く売り上げに大きく影響するからというのもあるだろう。ところがここに来て中村連発であり、「将棋世界」を出版する将棋連盟も新たなスターの誕生を望んでいるのは明らか。羽生ファンが多い将棋ファン的にも、ブログ等を見る限り、中村推しの傾向が見て取れる。私も同じだ。次は最終局。ここは新たなスターが誕生するかの正念場だ。タイトルは奪取できる時にできないと芽が出ない。森下卓九段は挑戦6回でタイトルなし。木村一基八段は挑戦4回でタイトルなし。充実期に修羅場を乗り越えた者のみが超一流棋士になり、超えられないと一期のタイトルすら取れないことが多い。頑張って欲しいなぁ。
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