|
テーマ:将棋について(1324)
カテゴリ:将棋
苦節数年、やっと朝日杯将棋オープン戦の公開対局抽選に当選。あまりの僥倖ぶりに天も驚き、東京では43年ぶりの大雪まで降っちゃいました(笑)。朝日杯はただの公開対局ではなく、対局者がテーブルと椅子で対局を行い、その周りを観戦者が囲むという形。こんな間近でプロの公式戦を見れるチャンスは他になく、必然的に当選倍率も高いのでした。
朝8時には並び始めるという情報を得ましたが、雪という悪天候も考慮して7時半に出発。コンビニで昼食と飲料を買い、有楽町マリオン11階の朝日ホールに到着したのが9時半。10時の開場時には200人程度並びました。ブログでは私は70番目くらいかと推測していましたが、入場時の番号は71番。なかなか鋭い見立て(笑)。 佐藤康光九段の解説をホールで見ることもできますが、とにかく一度は間近で生観戦したいので対局会場へ。豊島将之七段対羽生善治三冠、渡辺明二冠対森内俊之竜王名人の組み合わせでしたが、とりあえず羽生さんの対局テーブルへ。 対局開始直前に対局者が入場。観戦者がかなり近くにいることがわかります。 豊島さんは後ろ姿だけ… 自分も座っているので盤面が見えませんが、大盤が用意されています。しかし位置的に大盤が見づらかった為、Nexus7で携帯中継を見ながら観戦。先手豊島さんの矢倉模様からの堅い穴熊に対し、羽生さんは雁木。雁木は上部からの圧力には強いとはいえ、飛車交換になって横から飛車を打たれたらほぼ終わりという薄い構え。私はこういう対局が好き。両者ガチガチに固め合ってなんていう渋い戦いはアマチュア受けしない。まして持ち時間40分の早指し戦なので、ハラハラすること間違いなし。そして実際その通りの激しくも怪しい戦いになりました。最終盤は穴熊特有の糞粘りになっちゃったとはいえ、最終盤以外はハラハラドキドキの面白い対局でした。 渡辺対森内は穴熊から強烈な攻撃を繰り出した渡辺さんの勝利。 ここで昼食休憩。 有楽町マリオン11階から撮影。横殴りの雪でまさに吹雪。大雪を警戒して登山靴履いてスパッツ用意しているとはいえ、帰りの交通機関は大丈夫かとマジで心配に。 間近で生観戦するという夢は叶ったので、午後はホールで佐藤さんの解説を聞きながら観戦することに。 将棋連盟会長谷川浩司の挨拶。相変わらずスラリとしたお姿で痺れますなぁ。午後のゲスト解説には敗者の豊島、森内両人が登場と告知。「私自身も以前(第3回)準決勝で負けて午後は解説になりました。負けて解説というのは罰ゲームみたいですが、棋士は負けたら愚痴の一つも言いたいものなんですよ」と笑いを誘っていました(笑)。 佐藤さんの解説は的確でありながら自虐も入ったりして面白いです。竹部女流も佐藤さんとうまくかけあっていて好感。竹部さんのことを嫌う人がいるけど、普通の聞き手の時は問題ないです。キャラ入った時が問題あるだけで(笑)。 解説が始まるとモニターを見易くする為に舞台の照明が減らされ、写真撮影はいまいち。 豊島さんと森内さん。竹部さんが「谷川会長も仰ってましたが、敗者に解説は罰ゲームみたいですみません」と言うと、森内さんが「どうせやることないですから」と笑いを取っていました(笑)。 「豊島君」→「豊島キュン」→「キュン」と呼ばれる豊島七段。23歳にしてB級1組所属の俊英。現在A級昇級候補三番手。将来の名人候補と目されるオールラウンダー。小柄で細身なので、女性の母性本能をくすぐるでしょうね。 さて渡辺対羽生戦は横歩取りから後手羽生さんが袖飛車的な展開という力戦調。「香車あげるし、馬作っていいよ」という羽生さんの謎の焦土作戦へ。更に金銀と馬交換の二枚換え。実質三枚換えの様な展開で、どう考えても渡辺さん優勢。渡辺さんもやや優勢を意識していたみたい。ところがこれでもどうやら形勢は均衡が保っていた様で、羽生さんの3一歩、4一歩辺りから形勢が怪しくなり、羽生玉は中空をフラフラ逃げた挙げ句、攻守逆転で一気の寄せで羽生さん勝利。解説の佐藤さんも観客も唖然。改めて羽生さんの大局観と終盤力を見せつけられました。やはり将棋はこういう短時間でのギリギリの攻防こそが面白い。 渡辺明ブログ 朝日杯、準決勝、決勝。 対局終了後、両者は解説会場へ。羽生さんのズボン、変じゃないですか? スノーブーツを履いて来場されていたそうです(笑)。さすがの大局観。 バンズ スノーブーツ HIMALAYAN2 V8200 F13 N/GRAY 既に商品が特定されています(笑)。年収1億以上の人にしては、意外にお安い品をお使いです。 朝日新聞のお偉いさん挨拶。お偉いさんも登山靴で来たそうです。雪に弱い東京で革のビジネスシューズ履いているのは滑稽ですよね。 記念トロフィーを持って撮影会。 優勝の謝辞。手慣れたものです。 この後記念品が当たる抽選会がありましたが、残念ながら外れました。16時半くらいにイベントは終了。この後朝日デジタル契約者は4人の棋士と記念撮影できたみたいです。デジタル版のみで月額2000円くらいなら結構契約すると思いますが、紙媒体と同じ価格というのが謎すぎです。 私はこの後物販で「イメージと読みの将棋観(3)」を購入。雪の中荷物が増えるのはイヤでしたけど、何か買わないと申し訳ないので。 地下通路で銀座三越に行き、総菜を購入。銀座駅から日比谷線で帰ろうとすると日比谷線運転中止とのアナウンスorz 中目黒でポイントだか信号だか故障だそうで。止むなく日比谷駅に戻り、千代田線で帰路へ。綾瀬駅からのバスは大雪にも関わらず意外にスムーズ。いつもは混雑する環七が空いている!! さすがの大雪で皆さん外出を控えたり、仕事を早めに上がったみたいですね。いつもより時間はかかりましたが、吹雪(笑)の中を無事帰宅できました。 連続二局、熱戦が見られて良かったです。早指しはグダグダになることもありますが、短時間で正解を探し出す人間力の勝負は迫力満点。雪の中を見に行った甲斐がありました。 テレビ撮影があったみたいですが、どこで放送されるんですかね。続報が楽しみです。 朝日杯将棋オープン戦中継サイト 朝日デジタル 朝日杯将棋オープン戦 決勝・準決勝ダイジェスト お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
[将棋] カテゴリの最新記事
|