ICUに戻ってから面会しつつ先生からの説明を聞きます。
・大動脈弁上狭窄の解除術
もともと大動脈がとても細いということはわかっていましたが、
実際にその部分を切除してみると血管壁が分厚くなっていて
ドーナツの中心のような細いところを血液が流れていたようです。
なのでやはりパッチ(人工のあて布)を使っての解除術になったようです。
先生も画像で見ていた血管と実際に切除した血管との違いに
とても驚かれたようです。
それでも、狭窄部分のオペは無事に終了して
人工心肺からましゃの心臓への切り替えを行うところでトラブル発生。
2時間程度、心臓を止め、人工心肺を使っていたわけですが、
一旦止めた心臓がなかなか上手く動き出さず血圧が低下して、
人工心肺から切り替えができなかったんです。
強心剤や血圧を管理するお薬などを通常の2・3倍使い2時間ほどかかって
人工心肺をとめても動き出してくれたましゃの心臓。
やはりもともとの心臓の弱さがあるのでしょうか…
人工心肺を使う時間が長かったのでなかなかましゃの心臓が復帰せず、
血圧もどうしても不安定だということで、
10本の注射器をコンピュータ管理しながら
強心剤・血圧安定剤・麻酔・鎮痛剤などを点滴のチューブにまとめて
体に入れています。
もちろん、水分や栄養の点滴もあり、たくさんの管につながれていました。
人工呼吸器の管も口に入っていて、麻酔で眠っているましゃ。
胸の傷も痛々しいですが、なにより7時間もの手術に耐えて
頑張ってくれたことが本当にうれしくて涙が出ました。
予定よりも手術が長引いて体にも大きな負担をかけているので、
ICUを出るのは最初の予定の1泊よりも長くなりそうです。
でも、プロがきちんと管理してくださるICUにいる間に
私も自宅に帰ってパワーを充電して一般病棟へ移るときに
備えたいと思っています。
主治医の先生は早朝から細かい作業の手術をして
しかも、予想外のアクシデントもあり、とてもお疲れのようでした。
本当に感謝の気持ちでいっぱいです。
ひとまず無事に手術は終わりました。
しばらくは痛みや辛さでぐずることも多いと思うので
頑張ったましゃを精一杯抱きしめたいと思います。