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カテゴリ:HONDA シャリィ50(K2)
シャリィ50改75ccが軒の下で埃を被っているのを横目で見ながら1年が経過した。軒の下で雨こそかからないが、車体カバーを掛けていないので、サビも出て来てしまった。
このまま放置していたら、折角新品にしたバッテリーも死んで、エンジンも掛からなくなってしまいそうなので、久し振りにエンジンを掛けて洗車してやる事にした。 キーをONにそてみると、ニュートラルランプが点灯した。バッテリーはまだ死んではいなかったのだ。触るのも汚いほど埃を被った車体だが、動かしてくれよ!と哀願しているようにも思えた。それならばとキック20回でやっと爆発を確認。更に10回キック。チョークも効いていないようであるが何とか掛かった。しかしアイドルしない。回転は上がるのだがアクセルを戻すと直ぐに止まってしまう。キャブのパイロットジェットが詰まっているような症状である。 早速、キャブをバラシに掛かる。このキャブは純正キャブの調整がどうしても上手く行かないので、ヤケを起こして新品で買ったケイヒンPC20キャブの名機である。すこぶる調子が良かったのに、1年もほったらかしにしていたのでこのザマである。 PC20は燃料ホースと、ジェットニードルに繋がったピストンを外せば、マニホールドごと5ミリの2本のキャップボルトを外すだけで簡単に取り出す事ができる。純正キャブと違って整備性は至ってよろしい。 開けてみてビックリ、中がえらいことになっていた。あのピカピカだった内部の部品が無惨にも腐ったガソリンで青錆の如く汚れきっているのだ。しかも、燃料パイプに繋がるキャブの給油口は青い不純物で半分以上埋まっている有り様である。こんな状態で良くエンジンが掛かったものだ。 ジェット類やフロート関係、ドレンなど全て外し、パーツクリーナーで洗浄する。見た所燃料やエアー経路には詰まりは無さそうだったので、軽く洗浄とエアーを通しておく。問題はパイロットジェットだ。光りにかざして穴の貫通具合を確かめるが見えない。老眼の鳥目なので見えないのかも知れないが、どうやら詰まっているようである。パーツクリーナーを吹きながら荷札の細い針金で穴掃除を行うと貫通した。全てのパーツの汚れをボンスターで落とし、パーツクリーナーで洗浄すると新品時のようにピカピカのキャブにやっと戻った。 パーツを組み立て、エアースクリューを元の通りの戻しにして、組み込む。チョークを引いてキーをONにして、キック、キック5回目で目覚めた。チョークを戻し、回転を上げてみると問題はない。アクセルを戻すも今度は止まらない。アイドリング出来ている。アイドルスクリューを調整し、アイドルを下げて行くが順調である。やはり、パイロットジェットの詰まりがあったと思われる。たまにはエンジンを掛けてやらないとこういう事になってしまうのだ。 所有バイクが多いと、直しては壊れの繰り返しとなり、この終わりのない悪循環が永遠に続くのである。しかし、そのお蔭で一年中バイクが弄れるのでこれはこれで、至福の時かも知れない。 私は知っているが、妻は今、一体何台のバイクが有るのかは知らないだろう。TLM50が2台、TY50、タクト50、シャリィ75、カブ90カスタム、TLR125改、TLR200、TLM220R、セロー225WE、RH250、GB250クラブマン、MOTOGUZZI V7Racerの合計13台に外装とタンク、シートが無いTY125だが、師匠は全盛期には60台を誇っていたので、まだまだ可愛いものだ。 燃料吸入口を塞いでいる不純物 開けてビックリのキャブの中 洗浄が終わったキャブ エンジンに取り付けが簡単なPC20キャブ 洗車を終えたシャリィ お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
Last updated
2017.07.27 06:04:11
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