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カテゴリ:BMW R90/6
せっかくなのでバキュームゲージで両キャブの負圧を確認すると・・・違ってる(写真10)。ここは触るつもりはなかったのだが、ずれているのを見てしまった以上合わせねばなるまい。まずは2本のワイヤーの調整から。アクセル1つで2本のワイヤーを引っ張っているので、アクセルを開き始めたとき両キャブが同じように動き始めなければならない。これは外から見て分かるので比較的簡単。エアースクリューも外からマイナスドライバーでとりあえず1/4戻しとしておく。CRキャブの蓋を開けての調整は初めてであるが、ここから迷路にはまることになる。なかなか決まらないのでエンジンの前に扇風機を2台置き(写真11)、エンジンを冷やしながらの調整となる。両キャブのピストン(スロットルバルブ)の高さを合わせるのであるが、本来キャブを外して吸入側から見てピストンの高さを両方同じように合わすのであろう。外すのが面倒だったのでキャブを外さずにピストン上部で合わすことにした。いざ開けてみると高さが微妙に違う。
ピストンの高さを合わせるためには、ピストンを吊っているリンク(写真12及び写真15の②)に付いているダブルナットを緩めて回すのであるが(②が楕円穴、これを上下させる)(写真13)これが何とも微妙で、バキュームメータの針がすぐに上下し、倍くらい違うようになることもあった。外のナットを回すとピストンが上下し、中のマイナスネジを回すとスロットルシャフト(写真15の⑥)が少し回転し、アクセルの開け始めがずれる。なかなか妥協点が見つからない。CRキャブってこんなめんどくさいことをするのだろうか。長期間の運転で多少ずれてしまったのだろうが本来組み立てたときに机の上でぴったりと会うように調整しておけばいいことなのだろう。だいぶ時間がかかってしまったが、(2つのバキュームゲージの校正はひとまずおいて)何とか合わせることができた(写真14)。あおってみると引っかかりもなくうまくいったと思われる。扇風機がなければエンジンが焼けてしまうところだ。あとは試乗してみて確かめよう。 (藤) 写真10 写真11 写真12 写真15 写真13 写真14 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
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