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テーマ:『義経』(332)
カテゴリ:義経
『源平盛衰記』の記述によると、
根井小弥太二千余騎、今井四郎二千余騎、小室太郎三千余騎、巴女一千余騎、五手が一手に寄合せ、一万余騎、北黒坂南黒坂引廻し、時を作、太鼓を打、法螺を吹、木本萱本を打はためき、蟇目鏑を射上てとゞめき懸たれば、山彦答て幾千万の勢共覚えざりけるに、木曾すはや搦手は廻しける、時を合せよとて、四五百頭の牛の角に松明を燃して平家の陣に追入つゝ、胡頽子木原、柳原、上野辺に引へたる軍兵三万余騎、時の声を合をめき叫、黒坂表へ押寄る。前後四万余騎が時の声、山も崩岩も摧らんと夥し。道は狭し山は高し、我先々々と進む兵は多し、馬には人人には馬共に厭に押れて、矢をはげ弓を引に及ばず、打物は鞘はづし兼たり。追手は搦手に押合せんと責上。搦手は追手と一にならんとをめき叫ぶ。 四五百頭の牛の角に松明を燃して平家の陣に追入つゝ この火牛の計ですが、中国の春秋戦国時代の斉の将軍・田単(でんたん)が牛の角に刀を剣を巻きつけ、尻尾に芦を結びつけて火をつけて牛を暴走させたというものです。 しかし、牛の角に剣がたいまつに変わってるという所が面白いですね!! 残念ながら義仲に策を授けたという家臣は分かりませんでした。 どなたか知ってる方教えて下さい! 実は、火牛の計は「平家物語」に出てこないんです。 「源平盛衰記」の創作とも言われています。だいたい五百頭も牛が集まるか?という所ですね。(まぁ~馬が何万騎というのも考えられないそうですけど・) しかも、牛の大群をそんなに素早く移動させられるかということも疑問らしいです。 ドラマでは、この戦いで義仲の恩人の斉藤別当実盛も登場しなかった事が寂しいです。 彼は、元は源氏の郎党で二歳の時に、父が悪源太義平に討たれたときに燃え盛る火の海から、幼い義仲を背負って窮地を脱したのです。 あれから十数年、実盛は平家方についてこの合戦に参加していました。 白髪を黒髪に染めて、老骨を悟られまいとしたのです。 あはれ、実盛は義仲の首を狙い、失敗し討たれてしまいます。 実盛の首を見た義仲は、彼の逞しい背中を思い出し、人前もはばからず涙を流したと言われています。(カッコイイよ義仲~~ぁ!) ホント、この源平の合戦は敵味方に相分かれて悲しい結末が多々ありますね!! 人気blogランキングへ~こちらに登録しました(*^_^*) お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
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