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小袖の歴史と趣味の部屋

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2005年07月24日
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テーマ:『義経』(332)
カテゴリ:義経
一の谷の合戦の最大の功労者、義経に何の恩賞もない事に、同情を寄せ始める京の公家や、町の人々。
いやが上にも義経人気は、うなぎ昇りに上がっていきます。そんな中、義経は法皇に呼ばれ、
検非違使左衛門尉に任じようとします。
固辞する義経に、「よもや法皇様の申し出を断るのか?」と言われ、仕方なく受けてしまいます。
こんな板ばさみの状態でNOと言える訳がないですよね!
しかし、義経が官職を受けたという事は、自分にはその気がなくとも、そのまま権力へと繋がって行くのです。
純粋な義経に院の魔の手が迫りはじめました。

そして、義経の元に鎌倉から正妻を貰うようにというお達しがきます。
しかも、もうお嫁さんは鎌倉を発ってるって!!
突然の嫁とりに唖然とする郎党衆。それを聞いて出て行こうとする静。引き止める郎党と義経。
「鎌倉殿の家来=院の家来 なにゆえ鎌倉殿は分けて考えられるのか?」
分かってないのは郎党衆ですよ~~~!

「九郎、何ゆえ事が見えぬのか?」
頼朝が嘆くのも無理ないことかもしれません。あんなに武士の世を作ろうと言ってるのに…。
頼朝にしてみれば、頼朝より後白河のほうが上と言われたのと同じなんです。
これが、頼朝の誤解を招き、取り返しがつかない状態になってしまいそうですね!


平家方は一の谷の敗戦で、多くの公達を失い沈みがちでした。そこへ追い討ちえをかけるように、
維盛の死がもたらされます。
維盛には武士になる事が無理だったのです。妻子のいる都恋しさのあまり屋島を抜け出してしまいますが、
自分が捕らえられて恥の上塗りをしてはならぬと、高野山で仏門に入りました。
平家の嫡流としての責務は若い維盛には重すぎ、富士川、倶梨伽羅峠の合戦の敗戦。
維盛の心はもうズタズタだったのです。都にも帰れず、平家の陣にも帰れず、とうとう維盛は那智の浦で入水してしまいました。
悲しいですね~~!


病を押して夜半こっそり常盤が義経の館に忍んできました。
もしかして、嫁を見に来た??なんて意地悪はいいませんよ~(^^)
常盤は今の義経の状況を憂慮し、彼を導きにやってきたのでした。
「きれい事だけでは生きてゆけんぞ!物事を見定めよ!裏も表も見極めよ!」と数々の言葉を残し、母に気遣いは無用と去っていく常盤。
その後姿ははかなげで、でも凛として、まるで消え去ってしまうみたいだと思いました。
しかし~そのまま亡くなってしまうとは思いませんでした。きっと最後の力を振り絞って義経のもとへ来たのでしょうね!涙です!
そして、枕元にあった笛は!!
そうあの歴史博物館で見た「薄墨」と同じでした~~!ちょっと感激です!

次回、法皇さまの魔の手が義経に迫ります。どうなるか分かっていても、何とか義経を助ける方法はないのか?と
思ってしまう今日この頃です!!


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最終更新日  2005年07月24日 21時30分48秒
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