※東フィルは開演中撮影禁止。
Tokyo Philharmonic Orchestra
Verdi: Opera "Macbeth" in concert style
The 1004th Subscription Concert in Bunkamura Orchard Hall
September15 2024, Sun15:00
Bunkamura Orchard Hall
Conductor: Myung-Whun Chung (Honorary Music Director)
Macbeth: Sebastian Catana
Lady Macbeth:
Vittoria Yeo
Banquo: Albert Pesendorfer
Macduff, thane of Fife: Stefano Secco
ヴェルディ/歌劇『マクベス』
(演奏会形式)
2024年9月15日(日)15:00開演(14:15開場)
Bunkamuraオーチャードホール
指揮:チョン・ミョンフン(名誉音楽監督)
マクベス(バリトン):セバスティアン・カターナ
マクベス夫人(ソプラノ):ヴィットリア・イェオ
バンクォー(バス):アレックス・エスポージト→アルベルト・ペーゼンドルファー
マクダフ(テノール):ステファノ・セッコ
マルコム(テノール):小原啓楼
侍女(メゾ・ソプラノ):但馬由香
医者(バス):伊藤貴之
マクベスの従者、刺客、伝令(バリトン):市川宥一郎
第一の幻影(バリトン):山本竜介
第二の幻影(ソプラノ):北原瑠美
第三の幻影(ソプラノ):吉田桃子
合唱:新国立劇場合唱団(合唱指揮:冨平恭平)
全4幕・日本語字幕付き原語(イタリア語)上演
公演時間:約2時間45分(休憩含む)
主催:公益財団法人 東京フィルハーモニー交響楽団
***
チョン・ミョンフンの棒が作り出すキビキビしたマクベス
さすがマジカルでした。
彼の棒は緩急、強弱が半端なく、
全体的に通常よりややテンポが速い
特に夫人の乾杯の歌からその幕の幕切れまでめちゃ速く、早送りヴェルディとなっていた。
Muti先生が見たら
Come scritto!と怒りそう
マクベスのような演劇的な作品を演奏会形式で上演するのはとても残念だが、やらないよりはましだ。工夫して上演していた。
今回最高にすばらしかったのはマクダフのステファーノ・セッコ。
さすがテノールはおいしいところを持っていきます。
強靭なリリコ・スピントでイタリアのテノールの声。
明日ここで歌うフランチェスコ・メーリの声にもちょっと似ている。
来日してくれてありがたい。
期待の夫人はドラマテッィク・コロラトゥーラ
なのだろうか?
通常の夫人はドラマチック・ソプラノかメゾが演じることが多い。
夫人にしては声が明るくリリックで美声。
夫人は美声の必要がないのである。
イタリア語が不明瞭でトリルなどの装飾音が明確ではない
高音のピアニッシモもできていない。
表情を邪悪にしていたが、声に恐ろしさがないと夫人ではない。
題名役カターナは1幕で声が出てなくて、心配したが二幕から出し始めた。
3幕のために温存していたのか?
彼はドラマチック・バリトンではなく、硬質なカヴァリエ・バリトン。
マクベスは高い音域でのレガートが多いので難しい役ですが
3〜4幕の完成度はすばらしかった。
アリアの最高音もバッチリ出していた。
アリアでは普通に、onore ではなく、amore と歌っていた。
バンコーのペーゼンドルファーはすばらしいプロフォンドなバス声で迫力あった。
彼はきちんと装飾音を歌っていた。
***
Macbeth by Giuseppe Verdi Libretto : Francesco Maria Piave
Fach※複数の資料参照
Macbeth Fach : dramatic baritone
Lady Macbeth Fach : dramatic coloratura / dramatic mezzo / Spinto Soprano
Banco Fach : lyric bass / Basso profondo
Macduff Fach : lyric tenor / Spinto Tenor
Dama(Lady-in-waiting) Fach : lyric mezzo
Malcolm Fach: Lyric Tenor
Doctor bass
Servant to Macbeth bass
Herald bass
Assassin bass
Three apparitions 2 sopranos and 1 bass
Duncano (Duncan) Silent(今回登場しない)
Fleanzio (Fleance) Silent(今回黙役として登場)
***
詳細続く。
***
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