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テーマ:本のある暮らし(3316)
カテゴリ:この本がお勧め!
本日、2012年8月12日付けの東京新聞のWEB記事より
増える 書店ゼロの街 (既に元記事リンク切れのためキャッシュをご覧下さい) 街のどこにも本屋さんがない。そんな市町村が増えている。首都圏でも、筑波研究学園都市に隣接する茨城県つくばみらい市が、全国に四つある「書店ゼロの市」の一つに。一方、北海道留萌(るもい)市では官民一体となって書店を誘致し、ゼロから抜け出すなど、新しい動きも出始めている。(続きはリンク先にてどうぞ) 自分もすっかり横着になって楽天ブックスやらアマゾンやらで本を買うことが多くなりました。 クレジットカードで決済できる。楽天ポイント増量タイミングで買えば、実質一割引き以上の特典あり。さらに宅配扱いで楽チンですもんね。 それだけに、、、確かに街の本屋さんが減った。以前に比べると間違いなく減っている。そして、辛うじて残っている本屋さんの棚も随分と変わりましたよ。 雑誌、ムック、セルDVD、、、今はそんなのがメインでしょ。 昔は本当に小さい個人商店でも岩波新書、岩波文庫、新潮文庫をガッチリ揃えていたところあったのになあ、、、考えてみると一日の売上は幾らぐらいだったんだろうか そして本屋さんで店番をしている店主やバイトさん、これも本屋さんの値打ちの一つでした。 レファレンス・サービスなんて言葉が広まる前から日本の本屋さんはそういう情報も提供してこられましたよね。 「あのー、○×って本はありますか」 「ニヤリ、ありますよ(フフフ、文藝春秋の半藤一利の論文を読んだね)、それならこの本もどうかな」みたいな反応があったりして、図書館員より書店員さんから返ってくる情報の方が面白いことも多かったです。 自分の記憶に残る最強の書店員は名古屋の池下、パチ屋の2階にあったウニタ書房の店員さん。 思想系の書籍やらセクト機関紙やらも置いてありましたが、それに限らず広い分野の本を扱っていた店です。 「あのー、○×って本はありますか」 「ああ、漫画家の誰それが大学教授の何某と対談した本ですよね。今はありません(キリッ」 今はありません(キリッ、と言い切っちゃうのはどうかと思うが、たいていの質問には半端ないスピードの反応が返ってきた。 福岡の八百冶ビルに入っていた宮脇書店博多店の店長さんも面白かった。ある意味、深かったw 「あのー、○×全集の第5巻はありますか」 「ああ、もう第5巻が出るのか。早川書房が版権で揉めて一時はどうなるかと思ったがなあ(トオイメ)」 「えーと(ちょっと、なに思い出に浸ってるんすか)、、、入荷してるか見てもらえますか」 地元ではもう30年近くも前の話だけど、高校の行き帰りに寄ることのあった小さな本屋のバイトさんが濃い人だった。 自分がテキトーに漢和辞典を選んでレジに持っていったら「漢和辞典なら新字源だよ。間違いないって」と新字源を推しまくり。 有り難うございます。 結局、今でもその時に買った新字源を使ってます。 あの人からは辞書選びだけじゃなく本全般についていろいろ教えてもらった。 今ではまず通ることもない場所。もちろんそのバイトさんも既にいない。 そして残念ながら、そもそも最近の小さな本屋さんにはあれこれ選べるほどの漢和辞典を置いてはいない。 頼りになる、お気に入りの書店員さんがいたら自分の生活は今よりもっと豊かで刺激的で楽しいものになります。 安易にネット購入で済まさずに、読者側が、街の本屋さんと深ーく長ーくお付き合いしていくことを心掛ける必要があるのかも知れませんね。 この本、自分はikefukurou2さんの2012年2月12日付け記事で知りました。頑張っている街の本屋さんについて書かれています。面白いですよ。
上記リンク先、紹介文より↓ 出版流通の現況に抗うように「意思ある本屋」であり続けようとする書店員・書店主たち。彼らの姿を追い、“本を手渡す職業”の未来を探る異色のルポ。 【内容情報】(「BOOK」データベースより) 東京の商店街でわずか五坪の本屋「ひぐらし文庫」をはじめた原田真弓。「電子書籍元年」を迎えて「紙の本」の優位性を述べる論客、ジュンク堂書店の福嶋聡。和歌山の「人口百人の村」でイハラ・ハートショップを営む井原万見子。岩手・さわや書店の元「カリスマ」伊藤清彦と、その“弟子”田口幹人、松本大介。“普通の本屋”を追求し実践する鳥取・定有堂書店の奈良敏行。名古屋の「大きな壁」、ちくさ正文館の古田一晴…。街から書店が次々と消え、本を売るという役割が小さくなりつつあるなかで、彼らのような「本屋」が「本屋」でありつづけるべき意味とはー?“あきらめの悪い”「本屋」たちを追う。 【目次】(「BOOK」データベースより) 序章 彼女を駆り立てたものは何か?/第1章 抗う女ー原田真弓がはじめた「ひぐらし文庫」/第2章 論じる男ージュンク堂書店・福嶋聡と「電子書籍元年」/第3章 読む女ーイハラ・ハートショップ、井原万見子を支えるもの/第4章 外れた男ー元さわや書店・伊藤清彦の隠遁/第5章 星となる男ー元書店員・伊藤清彦の「これから」/第6章 与える男ー定有堂書店・奈良敏行と『贈与論』/第7章 さまよう男ー“顔の見えない書店”をめぐる/第8章 問題の男ーちくさ正文館・古田一晴の高み/終章 彼女が手渡そうとしているものは何か? にほんブログ村 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
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