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カテゴリ:この本がお勧め!
青土社という出版社があります。「Googleがほしがるスマート脳のつくり方」みたいな本も出しているようですが、基本的には思想系のお堅い出版社。
現在刊行している雑誌は「現代思想」と「ユリイカ」の2種。(かつては「imago」という雑誌もあり) 「現代思想」はその名の通り思想・哲学系の老舗雑誌。 「ユリイカ」は表紙に副題として「詩と批評」と書かれております。「現代思想」よりやや文芸寄りの位置付け、だったんでしょうね・・・ ところがその「ユリイカ」、ここ数年、妙に時流におもねた特集を組んできているような感じです。 2012年12月号(最新号)はボーイズラブの特集ですと。 2011年6月に発売 「総特集涼宮ハルヒのユリイカ!」だってさ! 2011年10月発売 特集:魔法少女まどか☆マギカ この表紙では「ユリイカ 詩と批評」なのかどうかすら判りません。 2011年8月に発売された号の特集はB級グルメ。もう「詩と批評」関係ねえし。 いや、サブカルでもアニメでもB級グルメでもいいんよ。しっかりした論文を載っけてくれれば。 でも特集のタイミングが思いっ切りいやらしい。単に「今ならこのテーマで売れる」とかで出しているなら、それはもう「ユリイカ」ではない。大判ムックで出直しなよ。 読んでただ楽しい雑誌も重要。大好き。でもそれなら他にもあるんだし、「ユリイカ」が追随することはない。 せっかくサブタイトルに「詩と批評」と書いてあるんだから、もっとガチンコの特集を出して欲しいわ。 例えば「あらためて谷川俊太郎」とかさ、 例えば「今こそ読み返す串田孫一」とかさ、 例えば「宮澤賢治ではなく稲垣足穂どうよ」とかさ、、、 沼正三の特集だってオレは即買いするよん。 エロ系の特集なら「宇能鴻一郎、文体構造の変遷」なんてのもいいなあ (どっちかっつーと「月刊言語」向きかな) 獅子文六や源氏鶏太など、いわゆる「忘れられた作家」の受容、消費、忘却についての特集とか。 「ユリイカ」お約束の萩原朔太郎、倉橋由美子、坂口安吾、島尾敏雄、澁澤龍彦、プルースト、クンデラ、カフカ、バタイユ、ジョイスじゃなくても面白い特集はいっぱい組めるっしょ。 時流商売でも↓こういう特集号は意味があると思うんですけどね。(即買いしました)
あるいはこんなのとか。臨時増刊「総特集荒木飛呂彦 鋼鉄の魂は走りつづける」(こちらも即買いしております)
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最終更新日
2012年12月28日 08時58分07秒
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