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テーマ:お勧めの本(7406)
カテゴリ:この本がお勧め!
皆様、明けましておめでとうございます。 本年もこの変なブログ(我ながらそう思いますもんw)をよろしくお願いいたします。 さて、平成30年と言う年の初め。まずはこの小説のご紹介からいってみますかね。 堺屋太一 平成三十年(上下巻)
1997年から98年(平成9年から平成10年)に朝日新聞に連載。つまりその時点からの20年後の日本を描いた、いわゆる「近未来小説」です。 元は郵政省(小説の世界ではその後に通産省と合併)のキャリア官僚が主人公。 で、その人の苗字は木下。上席の役職者に明智、大臣は織田。あとは毛利だの岩成だの北条だの。さらに雑賀さんや伊賀さんまで(苦笑) ここがね、ちょっとうざい。当たり前ですけど戦国時代のそれぞれの人物と必ずしも行動が一致していないんで。もっと普通の名前を使ってくれればいいのに~、と自分は思いました。 でもでも、いま改めて読んでみるとやっぱり面白い小説ですよ。現実の平成30年に結構近いんです。 カーシェアリングらしきもの、少子高齢化、公的保険対象外の民間医療サービス&介護サービス、すっかり寂れてしまったニュータウンやシャッター商店街、、、 一方で近鉄バッファローズが出てきたりフロッピーディスクがまだ使われている、ということになってたりもしますがそこはまあ、しゃーないか。 絶対にあり得ないのが庁舎の執務スペースに外部の記者が入り込んで官僚が仕事で使っているPCの画面を覗いたり脇からマウス動かして勝手に操作したり、って場面かな。 あ、定期預金の金利が6%っていう設定も!!! そんな銀行が今あったらなあ。僅かばかりの我が家の預金、全部そこに移しますわ。 自分と同じように「だいぶ前に読んだっけな」と言う状況の人はこの機会に再読を。 未読の方は平成30年の年初にこそ手に取ってみてはいかがでしょうか。 にほんブログ村 にほんブログ村 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
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