日本が分断統治されている世界。池田邦彦先生の「国境のエミーリャ」
こちらはゲッサンの2019年9月号。アマゾンにて決済、数日前に我が家に到着したものです。「ゲッサン」って全く聞き覚えのない雑誌名ですが要は月刊少年サンデーのことみたい。今月号から連載開始、との告知でめっちゃ気になる作品があったので「ゲッサンって何だ?」と思いつつ購入したわけです。タイミングが大幅に後ろ倒しになってしまいましたが今日はそのご紹介をさせて頂きますね。それはこちらの作品です。「国境のエミーリャ」【ゲッサン9月号オススメ情報😤】新連載!『国境のエミーリャ』🔥🔥池田邦彦先生の新連載がゲッサンでスタートします🔥🔥センターカラー6P🔥🔥すっごく面白いので是非🔥🔥#ゲッサン #漫画 #池田邦彦 pic.twitter.com/dBKbr3DYEn— ゲッサン編集部 (@gessanofficial) August 10, 2019 作者は池田邦彦先生。自分が大好きな漫画家さんで鉄道がテーマの作品をいろいろお書きになっている。しかしこの「国境のエミーリャ」は鉄道がメインと言う訳ではない。もちろん描写は細部まで凝っていて思わずニヤリとしてしまう場面が多々あるんですが(*^^*)_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/舞台は1962年の日本。ただし作品中の設定は群馬、埼玉、千葉以北が日本人民共和国(東日本国)になっている。第2次大戦後、当該エリアはソ連による統治を受け、それ以南は米英に統治された、という状況。また東京も東西に分断されている。こんな感じ↓要はかつての東西ドイツとほぼ同じイメージかな。ちなみに作品の舞台となっている1962年は実際の世界でベルリンの壁が突如構築された年ですね。明日10日発売のゲッサン9月号より、池田邦彦先生の新連載『国境のエミーリャ』が開始となります。舞台は東西に分割された1962年の東京。池田先生の得意分野「鉄道」のみならず、「ミリタリー」や「スパイもの」、「街」そのものを愛する方々に楽しんでもらえる作品です。是非お読み頂ければ! pic.twitter.com/ys3rKbVWyT— IT (@1ta8ma310) August 9, 2019 社会主義国、と言えばトロリーバスと無理矢理につなげたっぽい連接バスがお約束。あと今回、一番自分がニヤリとしたのがこの一番下のコマ↓盛岡から北星、仙台から新星が到着するみたい。でも上野駅への到着時間が激遅!!! 夜行なのに。東日本国の鉄道、どんだけ電力事情&石炭事情が悪いんだよ、と。あと保線状況も。【ゲッサン9月号】情報新連載『国境のエミーリャ』今号より開始です!鉄道漫画巧者の池田邦彦先生の新境地。東西に分割統治されている1962年の東京を舞台とした仮想戦後活劇。よく練られたプロットラインはもちろん、街並みや鉄道、兵器など画面ディテールにもご注目ください!#国境のエミーリャ pic.twitter.com/TwvrBMQaeL— IT (@1ta8ma310) August 10, 2019逆に違和感があったところもいくつかある。例えば上のtwitterのリンク画像、上野駅の地上ホームにいろいろな列車が停まっているシーン。確かにどの列車も実に東側っぽい、、、んだけど1962年の上野でしょ。現実の世界でもまだ成田線の(常磐線もか?)蒸気機関車が乗り入れていた筈。ならば東日本国ではまだまだ蒸気機関車が現役で使われていると思うんですよね~おそらくC62やC57ではなくD51ばっか。D51が「人民標準型機関車」と呼ばれているんじゃないか、と。あと163ページで「大祖国戦争末期の市街戦で・・・」ってセリフが出てきますけど大祖国戦争っていくら東側であってもソ連の人以外は言わないんじゃないかな。人民警察の通称が「ミリツィア」って言うのにも違和感あり。ホーネッカー時代の東ドイツはソ連の忠実な部下みたいなもんだったけど秘密警察の名称は「Staatssicherheitsdienst」Staat(国家) Sicherheit(治安) Dienst(組織)の3語をsでつなげて1語として扱うんです。で、略称は赤文字のところをだけをつなげてStasi、シュタージと呼んでいたわけで。おそらく東日本国でも人民警察、略して民警。または保安警察、略して安警と呼ぶことになると思うんですけどね。まあどうでもよいところを3つほど指摘してしまいましたがそんなこととは関係なく今後の展開が面白そうな作品ですよ。次号以降もメチャクチャ楽しみです!!!【掲載情報】発売中「ゲッサン9月号」には新連載『国境のエミーリャ』第1話が掲載されています。画像はエミーリャが住むソ連統治下の東京東地区、押上の風景。このドンヨリ感が東側っぽいと勝手に思っているのですが。 pic.twitter.com/APpqRRfh8D— 池田邦彦【漫画家】 (@yayotcha) August 13, 2019・・・わはは。確かにスカイツリー出来る前の押上って(本当にこんな言い方してごめんなさい)カナーリ地味な街だった記憶あり、です。いまでもその雰囲気が少し残っておりますよね。社会主義国特有の団地っぽい建物とか、取り残されたような木造の長屋とか。押上には先だって2回ほど仕事で行きましたがあの空気感、自分は決して嫌いじゃないっす。うーん、、、だったらオレ、思い切って東側に亡命しちゃおうかな(笑)にほんブログ村にほんブログ村※ブログ中で使用した画像はすべてTwitter上にアップされているものの埋め込み or 再利用です。