知的障害者が無断外出、交通死 施設側に賠償命令
【小樽】重度の知的障害がある長男=当時(26)=が知的障害者入所更生施設を抜け出し車にはねられ死亡したのは、施設側に安全配慮義務違反があったとして、小樽市の両親が施設を経営する社会福祉法人小樽四ツ葉学園(同市、かせ野喜一郎理事長)などを相手取り、千五百万円の損害賠償を求めた訴訟の判決が十七日、札幌地裁小樽支部であった。武笠(むかさ)圭志裁判長は「過去にも無断外出しており、法人の安全配慮義務違反は明らか」として施設側の責任を認め、約四百四十五万円の支払いを命じた。原告代理人によると、知的障害者が施設を抜け出して遭遇した事故で、安全配慮義務違反を認めた判決は珍しい。…北海道新聞 →全文