働くにも金がいるのか
平島龍磨(40)は分厚い板のようなウールの塊から、猛烈な勢いで繊維をむしり取り、ベルトコンベヤーに流し続ける。突然、ブザー音とともにコンベヤーが止まった。センサーが金属片の混入をキャッチしたのだ。平島はその部分を手際良く腑(ふ)分けして捨て、すぐに元の作業に戻った。前かがみのきつい姿勢が続き、滝のような汗が終始したたり続けた。 福岡県田川市の障害者授産施設「第2つくしの里」に通う平島は9月から2日に一度、施設が契約する寝具製造会社の工場に実習生として通っている。…西日本新聞 →全文