カテゴリ:とき
節分に巻き寿司を食べるだなんて、子供の頃は知りませんでした。
巻き寿司は親戚が集まったときに祖母がたくさん作ってくれました。とりわけ、母方の祖母の作る巻き寿司の数は圧巻でした。 母は6人兄弟でしたから。 そして母方の祖父母は息子たち娘たちがその息子娘を連れて一同に会することが好きでしたから。 祖父母は、座敷の襖をはずして、いくつかの部屋をつなげて、大広間にして、祝日がくると、人を集めました。 こどもはお酒を飲みません。最初からご飯がいります。大皿に盛られた巻き寿司と押し寿司。 あれはいつごろから何合くらいご飯を炊いていたのかしら。 そして、何人の娘と嫁が、お寿司作りに携わっていたのかしら。 節分よりも、家族宴会の御馳走、の、印象が強いのが、巻き寿司です。 2月初めにツナ缶を買おうとすると、お目当ての品は売り切れでした。 ああ、そういえば明日は節分か、巻き寿司用に買われたんだなあ、と、ぼんやり思いました。 自分でも巻き寿司を作りたくなりました。 100円ショップでまきすを買って、ツナがないから焼肉巻でいいやって、お肉とカイワレを買って。 うんと昔に、こどものころに、祖母が作っていた巻き寿司の作り方を思い出して、酢飯を作って巻いてみて。 できるものですね。 ほんのり温みがあって、乾いていない巻き寿司になりました。 祖母が作ったものよりほんの少し巻があまくて、そういえばわたしが握るお握りもこんな風にゆるいなあ、と。 それでも祖母は、わたしが巻き寿司を作ったことを喜ぶと思います。 ね、おばあちゃん。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
最終更新日
2015年02月14日 10時01分30秒
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