広島県山県郡安芸太田町 『三段峡①』
安芸太田町と北広島町を流れる太田川水系紫木川流系にある峡谷。国の特別名勝に指定されており、日本百景、森林浴の森100選、日本紅葉の名所100選にも選定されている。柴木から聖湖、横川口まで約16kmにも及ぶ、流紋岩と花崗斑岩からなる峡谷。西中国山地国定公園の代表的な景観の一つで、同県にある帝釈峡と共に広島県を代表する景勝地となっている。手つかずの自然が広がる峡谷で、高々とした崖や階段状の滝は中国の山水画を彷彿させ、夏は新緑、秋は紅葉が美しくなり、季節を通じて渓谷美が楽しめるようになっている。峡谷内には黒淵、猿飛、三段滝など多数の見どころがある他、渡舟(有料)に乗って景色を楽しめる流域もある。正面口周辺には食事処や売店の他に、日帰り温泉のあるホテルもあり。峡谷入り口は正面口、水梨口など複数あり、同様に散策コースも複数ある。正面口から峡谷の中間にあたる黒淵までの往復コースの所要時間は約1時間半で、正面口から三段滝までの往復コースの所要時間は約5時間。高低差のある遊歩道を歩いていく必要があるため、やや健脚向けであるといえる。また、遊歩道は一部区間の幅が狭くなっているので注意。今回は正面入り口~三段滝のコースで見れる景色を紹介。三段峡正面口。周辺には土産屋や食事処、日帰り温泉もある旅館が立ち並ぶ。まさしく三段峡の玄関口といったところか。長淵。正面口から入って最初に見える景色。長さが100m続き、三段峡最長の淵であることからこう呼ばれている。夏季には川辺で水遊びができ、カヤックも楽しめるスポット。三段滝を目指して、いざ。狼石。遊歩道を歩き始めてすぐ右手にある巨岩。姉妹滝。正面口からのコースで一番最初に見れる滝。落差は30mで、竜ノ口の淵に向かって水が流れ落ちる。2条から4条の流れを持ち、水量は少なめ。竜ノ口。狭まった崖と崖の間をまるで竜の如く、轟音を上げながら激流が走る。赤滝。その名前の通り赤色の岩盤を持つ滝。落差は15m。赤色になっているのは、紅藻類のタンスイベニマダラが付着しているため。庄兵衛岩に掘られたトンネル。女夫淵。三段峡の中でも屈指の大きさを持つ淵で、大小2つの淵が寄り添うように続いていることからこの名が付いた。石樋。200mにわたって一つの大きな花崗岩盤が浸食され、水路のような流れができているスポット。浸食の大きさは深いところで8m、幅は3~6m。天狗岩。花崗岩が板状の岩となって露出した大岩壁。石樋観音。石樋にある巨岩がまるで祠のようになっていて、これまたその中に観音像のような石が立っている。蓬莱岩。峡谷の真ん中を、牛のように横たわっている巨岩。古代中国の仙人が住む蓬莱山に似ていることからこう名付けられた。正面口から黒淵までの間で見れる渓流。水は澄みわたっていて、紅葉とともに織りなす景色が美しかった。黒淵。三段峡を代表するスポットの一つ。内黒山と柴木山の間に柴木川の激しい流れによって形成された、比高600mの大きな峡谷。100mに及ぶ絶壁に囲まれ、その間をエメラルドグリーンの川が流れており、その光景はまるで中国の山水画を彷彿させる。三段峡中間地点にある黒淵荘。峡谷内で唯一の食事処で、峡谷の景色を楽しながら食事を楽しめるようになっている。メニューは鮎やうどんなどの他に、三段峡の天然水で淹れたコーヒーや、夏季は流しそうめんもあり。下流⇔黒淵荘の間を運航している黒淵渡舟。船に乗りながら三段峡の四季折々景色を楽しめるようになっている。広島県山県郡安芸太田町 『三段峡②』へ続く↓ランキング参加中。この記事が良いと思った方はクリックしてねにほんブログ村