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カテゴリ:ベトナム
日本は今、寒くて、鍋のおいしい季節。
ベトナムでは、暑くても、寒くても鍋を食べます。 食通の国、ベトナムですから、中国同様、いろんなおいしいものがあります。日本人には、どれもこれも安く食べられるのがうれしい。時に何人か集まると、ヤギ鍋(ラオ・イェー)を食べに行こうとなり、盛り上がります。 年を聞かれて35歳と答えると、ベトナム人にクスクスと笑われることがあります。この35(バームオイ・ラム)はベトナムでは好色を意味する数字です。また、ヤギも好色を意味する動物で、35に関係あるそうです。詳しい話は忘れてしまいましたが。 そういう背景があるので、あまり親しくない女性に、ヤギ鍋を食べに行こうというのは、勇気がいります。やはり鍋は、日本でも、ベトナムでもグループで行くのが楽しいですね。 さて、ヤギ鍋の具は、ヤギの肉(普通、量が少ない)、里芋、各種野菜、湯葉、麺など。豆腐やヤギの脳ミソも注文できる。ヤギ鍋屋では、ヤギの焼肉もやっていて、どちらも注文できる。4,5人で行って、安いビール(サイゴンビールなど、タイガーやハイネッケンは高い)を飲んで、ヤギ鍋をつつくと、だいたい日本円で500円前後でおさまります。私もサイゴンのあちこちのヤギ鍋屋に出かけました。日本人やベトナム人の友人や、日本語関係の生徒達と(サイゴンでは日本語の教師もしてたので)一緒に。 やはり、一番安くて、おいしいのは、ベトナム人のY君が教えてくれた、サイゴンの中心部からは遠い、タンダー地区にある店です。ここの一角にはヤギ鍋屋が集中してあり、すごい数の客が毎晩やって来ます。店は屋外にあるので、比較的涼しい。普通の建物の中にあるヤギ鍋屋は、暑いし、煙いし、狭いし、注文した品はなかなか持って来ないし、大勢の客の声はうるさいわで、まさに格闘して食べているという感じ。これはこれでまた楽しい。ネアカ人間の多いベトナム、彼らのパワーには圧倒される。ときどき、隣のテーブルのベトナム人に乗せられて、「ヨー、ヨー」と乾杯させられることも多々。 このタンダー地区は恋人達に人気のエリアで、週末ともなると、バイクに乗った多数のカップルが、島のあちこちにある、ロマンチックなカフェに押しかけてきます。もちろん、ヤギ鍋屋にも。 ヤギ鍋屋は手軽に行けて、楽しくコミュニケーションできる場で、よく使える。しかも値段も安いし。ベトナムには、ヤギ鍋屋という実にいい店がある。鍋を囲んで友達と長時間話し込める。タイでいえば、タイスキの店かな。でも、タイスキの店はすましていて、あのベトナムの店の猥雑さがない。それに、そんなにしょっちゅうは行かないし。フィリピン、インドネシアではこの手の店がないのが残念。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
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