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カテゴリ:エスニックフーズ
今日の話題は
孵化直前のアヒルの卵を茹でたもの(へんな日本語ですね)。日本人はこの(おいしい)食べ物を食する習慣がないので、これを一語で表す日本語がないため、上のような表現になるわけです。例えば、次の国々では、 ホッ・ビッ・ロン (ベトナム) ポンティアコーン (カンボジア) バロット (フィリピン) となります。残念ながら、タイでは見かけません。 さて、カンボジアに行くバックパッカーには有名なキャピトルホテルですが、ホテルはキャピトル1,2,3とあり、キャピトル2ホテルの近くに、夜オープンするポンティアコーンを売る店があります。この辺は屋台のバー(といえるか?)、カキ氷や、麺屋などが並び、夜、少しは涼しい外で、例の卵(孵化直前のアヒルの卵を茹でたもの、以後ただの卵と呼びます)を食べたり、カキ氷を食べたりするプノンペン庶民の姿が見られます。 この卵を売る屋台は、私の知る限りではプノンペンNo1の卵屋ではないでしょうか。客の数がすごい。皆、風呂屋の椅子のような小さいのに腰掛けて、せっせと中身をつついています。卵スタンドにのせた卵の上1/3ほどをスプーンでカットして、そこから中身をつついて食べます。面倒な人は中身だけ取り出してもらうことも可能。貧乏人から金持ちまで平等に同じテーブルで食べる。私もこの卵はベトナムのあちこちで食べていますが、ここのが一番おいしいと思います。食通のお金持ちも高級車を乗り付けてここまで食べに来るぐらいですから。その食べかすの白い殻といったらありません。そこらじゅうに散らばっていて、客はその白い殻を踏みつけて食べている状態。卵は一個25円程。 食べ方は、卵スタンドにのった卵の上部1/3ほどをスプーンでカットして、そこから中身をつついて食べるわけですが、初めに汁をすすり、次に一緒についてくる、葉っぱ(ベトナム語ではラウ・ラム)や、レモンを一緒に混ぜて食べます。卵だけだとちょっと生臭い感じがするかもしれません。小さなヒヨコの頭が見え、羽が見え、体が見え、、、それと固めの白身もあります。ずっと見てたら食べられません。口の中でその感触と味を楽しむのです。一度に卵と柔らかい肉の両方を楽しむわけです。普通の人は一度に2,3個食べます。これは一度食べつけるとやめられません。たまに食べたくなります。 上記の国々では、この卵を精力剤、活力剤とみなしていて、男は1回に3個は食べないといけない、と言われたりします。周りを見渡せば、カップルで食べに来ている人達も多い。 この屋台に来ている人達の何人かは、卵を食べた後、カキ氷(カンボジア風)を食べたりしますが、こんな食べ合わせでお腹の方は大丈夫なのでしょうか。 何の店でもそのトップクラスの店は活気があります。ここでも、どんどん注文が入り、卵が飛ぶように売れていきます。悪いのにあたれば、オーナーは取り替えてくれます。若夫婦が切り盛りしてますが、屋台とはいえあなどれません。近辺の小さなレストランより売っていると思います。 カンボジアのカエルの合唱 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
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