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【事例1】
昔、千葉市の英語学校に通うというか、遊びに行っていました。あるクラスで、テキサス出身の教師が何かおもしろいことを言って、クラスの生徒が笑い、私もつられて笑いました。意味はわからなかったけど。その頃の私の英語力は限られていましたから。 Teacher said,"did you understand it?" I said,"No,I didn't." Teacher said,"then why you laughed ?" I said,"well,...." Teacher said,"If you don't understand,you shouldn't laugh." 教師は私は意味がわかったのか、私はいいえ、また教師が、じゃどうして笑ったのか、私は追従笑いともいえず、、、 教師は話がわからなかったら、笑うべきではないと言ったのです。ちょっとショックでしたね、当時の私にとっては。今の私なら日本とアメリカの笑いの文化(習慣)の違いについて彼に説明してあげますが。それ以後、外国人(アメリカ人)と話して、おもしろい話でも自分がわからなければ、笑わないように努めました。 欧米と日本の笑いにはかなりの隔たりがあります。 笑いといっても、いろいろありますが、ここでは、意味もわからずに笑う追従笑いについて。欧米では、まずこの追従笑いはありません。映画や人の話で、どんなに人が笑っても、自分がわからなければ、まず笑いません。日本には、この追従笑いをする人がいます。現在の私は、欧米に行ったら、意味不明な笑いはしない方が良い、日本でなら別に問題はないと考えています。ただ、日本にいるのに、欧米人と話しているからといって、笑いまで欧米風にするのは疲れますね。 あくまでも、日本的に笑って結構だと思います。 特にアメリカ人は、日本にいてもアメリカ的な考え方、笑い方までも、日本人に強要しようとする人がいますが、余計なお世話だと言いたい。ここは日本ですから。もし、アメリカに行ったなら、なるべくアメリカ人的に笑うようには努めるべきでしょうが。ハリウッドの映画を観ていると、アメリカ人の喜怒哀楽の表現の仕方、タイミングなどがよくわかりますね。しかし、それは世界のスタンダードではないわけだし、アジアにはアジア的な、日本には日本的な笑いがあっていいと思います。笑い方までアメリカ人のように笑えといわれたのではたまりません。 【事例2 タイで】 友達と浜辺で、かなり太った西欧人の女性が、水着を着て日光浴をしていているところを、通り過ぎた後で、タイ人の友達の方がクスクスと笑い出した。私は笑うものではないよと諭すと、タイ人の方がシュンとなった。身体障害者を見て、通り過ぎた後も同じような経験をした。 タイ人はよく笑います。かなり太った人や身体障害者のおもしろい動作などを見て、子供のように単純に笑います。日本人のように、そういう状況で笑ってはいけないという発想はありません。 考えてみたら、事例1のテキサス人ではないが、私がよその国(タイ)に来てまで、日本人の笑い方をタイ人に押し付ける必要は全くないのです。 笑い(他の感情表現もそうでしょうが)は、自分の身近にいる人が、自分とは異なるスタイルで笑うと、内心落ち着きませんね。特に外国人の伴侶や恋人をもっている方はそう感じませんか。映画を一緒に見に行くとその違いがはっきりします。といっても、笑いは英語の勉強とは違って、感覚的なものですから、そんなところで(そんな風に)笑うなといわれても、一朝一夕には変わりません。 私は欧米に行くと、向こう風の笑い方に引き込まれますが、日本にいると日本的な笑いになります。吉本の喜劇などを観ていると日本的な笑いに満ちてますね。外国人には理解しにくい笑いも多い。 笑いはその人の、長い生活の中で、形成されてきたもので、生活、習慣の違う人(特に外国人)とつきあうと、その笑いの違いに驚かされることがあります。どちらが良い、悪いというたぐいのものではないが、どちらかというと、大国の人達の方が影響力をもっているようです。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
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