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カテゴリ:ベトナム
サイゴンで、あるホテルの日本レストランで働いていたときの話。そこでは、約20人ほどのベトナム人スタッフの教育などをしていました。
高級レストランなので、客は現地の駐在員の方が多くみえました。駐在員の方の中には、はたから想像するより暇な人がいて、そういう人はレストランでも長居していました。 昼のランチタイムに、ある連れ(常連)が3人でやって来て、長居して、そしてレジが混み始めてから、3人は並んだのです。彼らの順番が来ると、一人は米ドルで(普通は米ドルで会計しているので、これは問題ない)、一人はベトナムドンで、もう一人は日本円で。しかも、はやくしろよとプレッシャーをかけながら。かわいそうに、気の小さいレジの女性はパニックになっていました。 計画的にしたのでしょうね。はっきりいって嫌がらせです。 普通は皆さん、米ドルで払うので、米ドルのおつりはあります。ベトナムドンも準備しています。ところが日本円のおつりはありません。日本円は想定してないので、その日のレートがわからず、ホテルのフロントに聞きにいったりしてました。つり銭も米ドルならともかく、日本円を出されると、つり銭が何ドルになるか、何ドンになるかというのはとっさに出ません。へたしたら、間違って多く払ってしまうこともあります。 もう一人の、反対番のレジ当番の子はしっかりしていて、冷静に対応していましたが。その昼の当番の子はレジも始めたばかりで、慣れていませんでした。そういうときに、早くしろとかプレッシャーをかけられると、なおさら、計算できなくなってしまいます。日本人には気の短い人がいて、そういうときに怒鳴ったりします。どうしてもうちょっと我慢できないのでしょうか。もし相手のレジの女性がアメリカ人やフランス人なら、そんな風にいえるでしょうか。明らかにタイ人やベトナム人など東南アジアの人に対して、見下してそういう風に言うのです。 3人は他にも小さな問題を起こしてくれました。レストランはサービス業で丁寧に対応しないといけないので、こちらも疲れました。でも、何人かのお客さんの、おいしかったよとか、ありがとう、という言葉に励まされて、またやる気が出てくるのでした。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
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