|
カテゴリ:カテゴリ未分類
タイやベトナム(他の東南アジアもそうだと思うが)には、もともとシングル、ダブル、ツインなどという考え方はありませんでした。極端に言えば、ひと部屋に入れるだけです。
一部屋いくらという料金設定でしたから、4,5人でも、10人でも入れば全然平気です。もちろん人数が増えれば、ある程度の割増料金は払っているでしょうが。これが、シングルはいくら、ダブルはいくらという考え方に代わってきたのは、欧米人の影響です。困ったものです? 高級なホテルはともかく、安ホテルや中級のホテルで、現地の人がツイン(ダブルルーム)に定員オーバーで泊まっているのを見かけたことはありませんか。多いときには、一部屋に10人とか。どうやって寝るのでしょうか。ベッドに3,4人、床に残りの人という具合です。 私も、30人近い団体で、ベトナムのムイネー(砂丘で有名)にバス旅行で行ったときに、2部屋に20数人で泊まりました。しかも男女混合。私は優遇されて、ベッドで寝せてもらいましたが。男性の何人かは、外で寝ていました。だいたい年中暑い国では、外で寝る方が快適だったりする場合もあります。ハンモックや折りたたみ式の椅子などで。 庶民の旅行とは、そんなものです。特に数が多くなるとそうです。彼らもひと部屋に二人だけとか、もったいない泊まり方をしません。日本人は豊かになってきたものだと思います。欧米式の(シングル、ダブル式の)泊まり方をしますから。もっとも、現地人のようにひと部屋に何人も泊まるといっても、金のある日本人は、受け入れてもらえないでしょうが。 タイのソンテオ(三輪自動車)もそうです。基本的に定員はありません。ベトナムのシクロ(人力車)もそうです。乗れるだけです。ソンテオに10人近く乗るのに、最初、太った男性から乗って、そのひざの上に女性が座って、体の小さいひとは隙間にとか。ベトナムでは、朝の登校時にに小さい子供なから、5,6人乗せて走っているシクロも見かけます。しかも、運転しているのは、体が小さくて細い人だったりします。見事です。さすがに太ったシクロマンは見かけません。 タクシーにしてもそうです。タイは定員が4人と厳しくなったようですが、ベトナム、カンボジアの国境を走るタクシーは定員が6人です。助手席にふたり、後ろに4人です。 チェックアウト時間も、12時、1時などの決まった時間はありませんでした。午後3時でも4時でも良かったのです。それがチェックアウトは12時、1時などと決まったのは、欧米の影響です。困ったものです。1時間でも遅れると、もう1日分払ってくれと、うるさいところもあるぐらいですから。 日本同様、ホテル、宿ではチップの習慣はありませんでした。これも欧米人の影響でチップを払うようになりました。高級なホテルほどそうです。もともと、日本でもホテルでチップを払う習慣のない日本人は、最低限(1、2ドルぐらい)しか出しませんが、アメリカ人だと(2、5ドル、多いときには10ドル)結構払うので、ベルボーイにも、日本人はケチだと思われてしまいがち。 私はチップなどのわずらわしいシステムには反対です。チップも込みの料金の方が楽でいい。アメリカ人です。チップを払いまくるのは。見てるとドイツ人もフランス人もあまりチップを払いませんね。そのかわり、言葉ではよく誉めます。 チップで思い出しましたが、旅行で余った小銭を、もう必要なくなったからとか言って、現地の人にあげる人がいます。私も旅のお手伝いをしてもらったことがありますが、これはやめた方がいいと思います。人を小ばかにしたような印象があります。あげるなら、まとまった額をお札で。この方がはるかにスマートです。アメリカでも、コインのチップを置く人はもういないんじゃないですか? おそらく最低でも、札で1ドルでしょう。 ホテルの部屋の定員にしても、チェックアウト時間にしても、チップにしても、アジアもだんだんと欧米化しているということです。そんなところばかりになってくると、私などは、もっと変わった、そうじゃないところにも行きたくなってきます。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
|
|