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カテゴリ:タイ
タイの友人が工場で働いているので、時給を聞いてみると、1時間約19バーツ(約64円)。残業すると約21バーツ(約71円)。一日8時間働いて約512円。残業3時間しても725円。月給にしてみれば13,000円から18,000円程度。
給料は安いというのは知っていたが、時給21バーツというのは、本当に安いと思う。このぐらいの時給じゃないと外国の企業はタイで利益を上げられないのだろうが。時給でみても、給料でみても日本の10分の1以下。中国の場合はこれの半分ぐらいになるのか。この給料でどうやって生活するのだろうかと思う。 月4,000バーツ~6,000バーツぐらいの給料での生活。タイ人向けの安いアパートを借りても月3,000バーツ前後はする。タイの食事は日本人には安いが、この給料だと決して安くはない。夫婦共稼ぎでも、自炊しているところは多いと思う。どこかで節約しないと、アパート代と食費で給料のほとんどがなくなってしまうので。 思い出すのは、かつてカオサンでも1,2番目に安いンガーンピットというゲストハウスに住んでいた頃。当時は一日狭いシングルで70バーツ(200円前後)だった。そこにはタイ人家族も間借りしていて、自炊していた。そんなとこで煮炊きするのかと思ったものだが。タイ人は水道があれば、どこでも料理してしまう。確かに安月給の場合は、安アパートで自炊しないと暮らしていけない。惣菜屋に行っておかず(一品15バーツ、20バーツ)を何品か買って来て、自室で飯を炊いて食べても安くつくが、自分で市場に行ってかい出して調理すればもっと安くなる。 外で食べれば、ビールを2本飲んで、料理を何品か注文すれば、安いところでも200バーツ(680円)はするが、そんな食べ方をすれば一日の給料が飛んでしまう。タイの底辺の労働者から見ればタイの食事は安くない。一時間労働して、30バーツのカオパット(焼き飯)が食べれないので。日本で言えば、一時間労働して、700円のラーメン一杯が食べれるというクラスか。 安い給料でも、工場の食事はおかずが2ついて16バーツとか、工場への送迎のソンテオは無料とか、いろいろなサービスはあるが、給料自体が安いのでたいした助けにはならないと私には思える。 タイ人の給料は安いとばかり言ってられない。日本の派遣労働者などの給料も安すぎる。ギリギリ生活するぐらいの金しか得られないので、結婚できないし、家庭も維持できないという人は多い。社員と同じ労働をしても、給料その他で大きな差がある労働者が増えているということは、大きな問題である。トヨタ、松下をはじめ大手企業がこぞって、派遣労働者、期間従業員などを雇って、大幅に人件費を削減して利益を上げているが、いつまでもこの状態は続かないだろう。いずれこの問題についてはまた書きます。 しかし、タイの場合、私は単なる旅行者ではないので、旅行者以外の観点からみてみると、タイの物価も決して安いものではないと思います。それでも賢く生きているタイ人の生活の知恵なども紹介していきたいと思います。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
Last updated
2007.01.13 04:20:53
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