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カテゴリ:ベトナム
東南アジア地域では、物価が上昇していますが、賃金も上昇しています。日本は全く逆の状況ですが。
中国の沿海部の工場では人件費が上がり、ベトナム北部などににシフトしている企業が出ていると聞きます。沿海部のある工場では、月給1,700元(約23,000円)、3食と宿は無料。エアコン付きのところも。カラオケなど娯楽付きのところもあるという。 それでも内陸部から出稼ぎに来る中国人は、地元の近くの工場などで働く方がいいので、沿海部では、今までよりも好待遇なのに、人手不足だという。それで、人件費の上がった中国沿海部を避けて、北ベトナムなどのまだまだ人件費の安いところ(月100ドル前後か)に工場を作る日系企業などが増えている。労働集約型の仕事はどうしてもそういう発想になるでしょうね。 ベトナムのメコンデルタなどでも、低賃金を嫌気して働くベトナム人が増えているというニュースがあります。去年の10月でちょっと古いですが、 ※ ※ ※ 【ベトナム・インドシナ】 メコンデルタも労働力不足?低賃金に嫌気か 10月13日8時30分配信 NNA 南部メコンデルタ地方で、労働力確保が難しくなりつつあるという。年末の輸出拡大に合わせた必要な労働者が確保できないだけでなく、低賃金を求める企業と、より高い収入を求める労働者のニーズが合致しないことも背景にある。 メコンデルタ地方の人口は約1,700万人。中心都市カントー市でも100万人を超え、人口集積がある。人材確保は容易のように思われがちだ。しかし、コメや果物、水産物が豊富で、中南部の農村に比べてもゆったりと生活しやすいため、「工員としてのハングリーさに欠ける」との指摘もある。 タインニエン電子版によると、ロンアン省の台湾資本の製靴業者チンルー・シューズでは、受注増で3,000人の労働者を求めているが、人材確保は難しい状況だ。アンザン省の国内最大規模のナマズ輸出業者ナムベト・シーフード(ナビコ)も、クリスマスと新年向けの海外からの受注増に対応するため200人を募集したが、求職者はわずかだった。 ティエンザン省では、工業団地に入居する海産物、繊維、製靴企業が、合わせて3,000~3,500人の雇用を必要としており、労働者獲得のため手当支給や送迎サービスなどを提示しているが、効果は出ていない。カマウ省の水産加工では5,000人の労働力が不足している。 こうした状況に対し、事業者側からは「プレッシャーのかかる工場勤務。月110万~150万ドン(61.7~84.1米ドル)の安い給与で働くことに関心がない」と嘆く。実際、工員は「うるさく、汚い立ち仕事が嫌で辞めた」と話す。 ※ ※ ※ ということで、今やカンボジアでも工場進出ブームで、人件費が上がっているようです。もっと安いところを求めていくなら、ラオス、バングラデシュ、ミャンマー(今は政治的に難しいが)といった国になっていくでしょうね。 東アジア、東南アジア、南アジアは発展成長過程にあり、この地域を旅行するのが好きな人にとってもどんどん様変わりしています。物価がどんどん上がっているのが、旅行者には厳しいですね。かつて安く快適に旅ができたアジアは遠ざかっていきます。今の日本の経済が異常なわけで、アメリカに懲りもせずに、言われるまま、何百兆円も貢いだせいで、こんなにも日本は貧しくなってきたわけです。 ベトナムでは、ちょっと才能があるだけで、収入を増やすチャンスはゴロゴロしています。ベトナム人の場合ですが。今や金持ち中国人だけでなく、金持ちベトナム人もどんどん日本に来ていますね。ベトナム航空に乗っているとそう感じます。 海外で暮らす年金退職者のトップを行くイギリス人を見ていると、日本の海外年金生活者の未来も見えてきます。本国の経済が順調で本国の通貨が強い時は、タイなどではいい暮らしができます。しかし、これが、本国の経済が傾き、本国の通貨が安くなると、タイなどでの生活は安くはなくなってきます。タイなどは、経済は発展して物価は上昇し、タイの通貨は強くなるしで、当初思い描いていた生活はだんだん難しくなってきます。 まだ、正社員で高級をもらっている人はいいですが、派遣労働者にとっては海外旅行は見果てぬ夢になりつつあります。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
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