最近、有吉佐和子の『日本の島々、今と昔。』を読んでいました。日本の辺境の島々が興味深く描かれていました。福江島、波照間島、与那国島、父島、竹島、尖閣列島、択捉・国後等など。
択捉(エトロフ)のところで、ベニザケの話題が出てきます。目下日本では、ベニザケが遡上する川はないとの事。択捉島には2本あるとのこと。南部にあるうる得茂別川(ウルモベツ)と北の方にもう1本。
サケで一番高級な種類はといえば、人により意見は分かれるでしょうが。このベニザケという人が多い。キングサーモンやケイジ(鮭児)、トキシラズ(時不知)という人もいるかもしれません。日本産のシロザケと比べて脂肪分が多すぎるので、ベニザケの方を好む人が多いでしょう。
アメリカ人(?)には、日本で一般的なシロザケはおいしくないので、犬のえさにするためのサケとされているとか。英名チャムサーモン、別名ドッグサーモン。そんな話は今回初めて知りました。私の出身地の福島県の家の近くにもサケの遡上する川がありました。
こんなに魚に恵まれた日本でベニザケは一匹も日本の川に遡上して来ないというのは残念です。ロシア、カナダ、アメリカでは大量のベニザケが捕獲されているのに。日本で一般に出回っているベニザケは輸入ものです。択捉島を含めた4島が返還された暁には、ベニザケも日本産が出回ることになるでしょう。いつの日か! 現在は政治的に係争中の地でグーグル地図でも択捉島は見れません。