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カテゴリ:コラム
サメは泳ぐのを止めると死ぬという。
魚博士ではないので、どこまでホントのことなのか真偽は定かではないが、じっとしていられない人間を指して「サメのような人」と表現することがある。 自分も実は「サメ人間」のくちである。 落ち着きがない。 よく人から指摘されるし、自覚もしている。 なぜそうなのかと振り返って考えてみると、何か根源的な未来への不安をいだいてしまうのだ。 人間は、否、生物すべては時間の経過とともに退廃していく存在である。 何をしてもしなくても、確実に滅びに向かっていく。 時間がたてばたつほど、身体的には機能が低下してくるので、活動の範囲も限られてしまう。 これに関しては肉体的トレニーングや知性などを磨くことで、抵抗するほかないだろう。 制約のある範囲で、自分の人生で何を残してゆくことができるのか? これを考えるとぷらぷら無駄に時間を過ごす気になれない。 といって、では本当に毎日、精一杯、充実した生き方ができているのかと問われれば、100%の自信をもって「YES」と答えられないふがいなさが、自分を責める。 充実した人生を生きるにはどうしたらよい? 己に問い掛けるとき、一つのキーワードが心に浮かんだ。 それは「今を生きる」ということである。 日々、あくせく生きていると常に未来のことが気になり、何かを行った「結果」だけを見てしまいがちになる。 しかし、人が認識し、確実に改善していける事柄の範囲というのは、過去でも未来でもなく現在だけなのである。 過去を後悔すること。未来を憂うこと。 どちらにしても何かを行った「結果」に執着しているから「今を生きる」ことができない。 未来でも過去でもない今現在を楽しむ。 不安とは心が、過去に置き去りにされているか、未来に羽ばたいていってしまっていて、一番大切であるはずの今なすべきこと、今の生きている現状を直視できない状態であると生まれるのではないだろうか。 「今を生きる」 充実した人生のための座右の銘の一つとしたい。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
Last updated
2006.04.25 23:28:34
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