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カテゴリ:コラム
お互いに密接に関係し合うもの同志で、順序が繰り返されるものをさす慣用句として、
「卵が先か鶏が先か」という言葉がある。 卵は鶏が産むものであり、卵から鶏へと進化する。これを繰り返すことで、鶏という種が 存続しているわけだ。 まあ、感覚的に言って、卵がいきなりあったとは考えにくいので、鶏というものが先にあって卵が後なのかなと思う。 鶏と卵の関係は生物学者かなんかにまかせるとして、最近、悟った(という程大したものではないが)「気づき」について、ちょっとだけ書いておこう。 それは、いわゆる成功する人と失敗する人の究極の違いについてである。 何が成功で何が失敗なのかという議論はさておき、ここでは思い描く理想を実現できる人と できない人という意味で話を進めることとする。 成功できる人は、自分が理想と思う事柄を軸に行動に移す。そして、まず自力により 何かの礎ともいえるものを築きあげる。 失敗する人は、常に周囲の動きをみつつ、何かに反応して行動を起こす。 この違いが最終的な成否を分けているような気がするのだ。 つまり、成功する人はまず、自分の行動が先で、失敗する人は自分の行動を後にもってくる という点が究極的に違うのではないだろうか。 (自分も含め)世のほとんどの人は、周りの環境やトレンドに敏感に反応する傾向がある。 メディアを通し情報過剰に摂取した結果、その傾向は時代がすすむにつれて大きくなって はいないか。 ものすごい大昔、人はなんら知識もなく情報伝達する技術もなかった時代、きっと人は もっとアグレッシブに行動していたのではないかなと思う。 そして、時には大失敗をやらかしたりしながらも、そこから得たものを後世に伝えることで 文明を発展させてきたに違いない。 歴々と続いてきた人類の物語は、常に鶏が卵をうみ続けたごとく、理想と信念をもって すばらしい叡智をうみ続けた人間の努力が先にあったはずだ。 日和見主義、事なかれ主義が蔓延する現代にあって、これを払拭すること以外に成功者と なることは難しいのかもしれない。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
Last updated
2009.04.13 23:47:57
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