洗練
今日の朝、車のフロント、ミラー…全て凍ってた。雪が無い分、エアコンだけで解凍はしたものの、やはり寒い。こんな朝…昔、日野川に木造の橋が架かってて、表面の土が凍ってたのを憶いだす。橋は、道路と同じで表面は土。所々に穴があいてて、そこから川面が見えてた。今日みたいな冬の朝早く渡ると、所々に霜柱が立ってて、サクサクしたのを覚えてる。郷愁というか、懐古…ノスタルジア…。今は新しいものを追求するあまり…便利さだけとか個性とか、ウケだけを狙ったものが幅を利かせてるから、なんか物足りなさって云うのを感じてしまう。何千年も前からみれば殆どのものが変化はしていても、根本的には何も変わっていないっていうのが科学的な結論だそうな。言い換えると、過去の人の方が試行錯誤という作業を,惜しみなく繰り返していたということになる。今日は、合理主義を追求するあまりに、『時』というものを限りなく省こうとする。省力化…。だけど、本当に大切なものを合理性だけで求められるんだろうかと思う。一見、無駄に思える事の方が…その中にこそ本当の合理性が在るのではないのかと。インターネットでの買い物は確かの便利だけども、結局そういう物は、作り易く、買い易く、運び易く…って云う事だけを追求したものになってしまう。私はそういう買い物をする時でも、少なくても一度は電話で納得いくまで話をする。品物の確認というより、電話の向こうの人に関心が在るし、その人に納得できなければ買はない。昔渡った橋の様に…今、橋を渡ってる…と言う感じが伝わって来るのと同じで、この人の作ったものなら…この人の売っているものなら…という感覚。合理的に考えれば必要でなさそうなものの中に、本当は一番合理的なものが在るんだろうと思う。洗練されたもの…それは、試行錯誤、創意工夫という膨大な、一見無駄に見える作業の中だけに育つものかも知れない。無駄ばっかりしてる自分は、実は洗練されてる???今日も冗談ばっかりの一日になりそう…。