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カテゴリ:環境問題
西オーストラリア州のSouth-West karri forestsの縮小が懸念されている。 ”Karri Tree”(Eucalyptus diversifolia)はユーカリの仲間であり、 この地域にとって非常に重要な種である。 この懸念は、気候変動による気温の上昇によって与える植物への影響によるものである。 ”University of WA school of earth and geographical”の専門家、 Ray Willsによれば、”The Intergovernmental Panel on Climate Change”による提案である GHG(GreenHouse Gas)排出の60%減少では不十分であると述べている。 この削減効果では、地球温暖化を2度で食い止める事ができると予想されているが、 多くのSouth-Westの植物は生き残る事ができないそうである。 多くの地球上の植物は、生き残る為に3度以内が温度差の境界であると考えられている。 しかし、South-Westに生息するユーカリと2/3の植物は、 2度前後が温度差の境界であるそうである。 これは、この地域の植物に明らかにハイリスクな環境が訪れるということである。 この地域だけではなく、地球上の多くの地域で同じように植物の絶滅の危機が 訪れようとしているのではないだろうか? 過去4000-5000万年の間、現在のような気温の上昇は無かったと言われている。 そして、過去2500万年から現代にかけて進化して来た植物は、 低温の世界は経験していても、このような高温は経験してきてないのである。 前回紹介した”Kalbarri”地域のBanksiaなどが死滅し始めているのが示すように、 植物界への気候変動の影響は着々と現れているようである。 IUCN(国際自然保護連盟)もSouth-West地域の森林の重要性を認めているように、 この地域の生物多様性の価値は計り知れないものである。 これは、世界全体の問題であり、我々地球に住む物達へ警告であり、 早急に、温暖化による気候変動への対策を打ち出さなければならないのであろう。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
最終更新日
2007年09月17日 23時19分51秒
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