うちなー（おきなわ）らいふ

[環境問題] カテゴリの記事

全16件 (16件中 1-16件目)

1

• オーストラリアが京都議定書を批准

  月曜日の朝、オーストラリアが京都議定書を批准しました。新首相である”ケビン　ラッド”の公約の一つであった京都議定書の批准がほぼ達成された訳であります。。しかし、国連のガイドラインによると、この批准の効力は、国連が受け取ってから９０日後に発効される為、２００８年の３月から、オーストラリアが京都議定書のメンバーに入ります。オーストラリアの国内排出量削減量のターゲットは、２０００年レベルから６０％を２０５０年までにとなっています。（京都議定書の削減量とは別）そして、２０１０年までに排出権取引計画を策定し、２０２０年までに２０％の再生可能エネルギーの達成を掲げています新たなオーストラリアが、来週から始まるバリでの会議でどのような影響を生み出すのか楽しみであります。会議では、先進国と後進国との排出量削減のギャップが大きなテーマになると思われます。誰に地球温暖化の責任があるのか？そして、その責任は先進国のみであるのか？人口問題は、地球温暖化を誘発する要因であるのか？誰に責任があるのかと言う問いに、簡単に答えるのは事は難儀であろう。しかし、我々は地球温暖化、それに伴う気候変動の対策を早急に打ち出さなければならない事実を変えることはできない。

  2007年12月03日

  コメント(0)

• マイクロソフト

  マイクロソフトが新しいポジションである”chief environmental strategist”を置き、このポジションに”Rob Bernard”が就いたそうです。News source:http://www.winbeta.org/comments.php?shownews=12590彼のメッセージによると、会社の環境影響評価をすべてのレベルで行い、例えば、ハード、ソフトの技術進歩により、消費者の環境影響を減らす事など、責任あるビジネス業務による、直接的のみならず間接的な環境影響を削減し、様々な関係機関と協力していくと述べています。世界トップ企業のマイクロソフト社が環境問題に真摯に取り組んで行けば、環境問題解決の新たな糸口が見えてくるのではないでしょうか。アメリカのグーグルがすでに動き出している中、マイクロソフトが、どのような環境戦略を打ち出してくるのか興味深いところであります。

  2007年12月03日

  コメント(0)

• 

  Karri forest, native plants の危機

  西オーストラリア州のSouth-West karri forestsの縮小が懸念されている。”Karri　Tree”（Eucalyptus diversifolia)はユーカリの仲間であり、この地域にとって非常に重要な種である。この懸念は、気候変動による気温の上昇によって与える植物への影響によるものである。”University of WA school of earth and geographical”の専門家、Ray Willsによれば、”The Intergovernmental Panel on Climate Change”による提案であるGHG（GreenHouse Gas）排出の６０％減少では不十分であると述べている。この削減効果では、地球温暖化を２度で食い止める事ができると予想されているが、多くのSouth-Westの植物は生き残る事ができないそうである。多くの地球上の植物は、生き残る為に３度以内が温度差の境界であると考えられている。しかし、South-Westに生息するユーカリと2/3の植物は、２度前後が温度差の境界であるそうである。これは、この地域の植物に明らかにハイリスクな環境が訪れるということである。この地域だけではなく、地球上の多くの地域で同じように植物の絶滅の危機が訪れようとしているのではないだろうか？過去４０００－５０００万年の間、現在のような気温の上昇は無かったと言われている。そして、過去２５００万年から現代にかけて進化して来た植物は、低温の世界は経験していても、このような高温は経験してきてないのである。前回紹介した”Kalbarri”地域のBanksiaなどが死滅し始めているのが示すように、植物界への気候変動の影響は着々と現れているようである。IUCN（国際自然保護連盟）もSouth-West地域の森林の重要性を認めているように、この地域の生物多様性の価値は計り知れないものである。これは、世界全体の問題であり、我々地球に住む物達へ警告であり、早急に、温暖化による気候変動への対策を打ち出さなければならないのであろう。

  2007年09月17日

  コメント(0)

• 

  Kalbarri (カルバリ）N.Pの植物が危機に瀕している

  西オーストラリア州の”Kalbarri National Park"の峡谷システムや野生の花は素晴しく、多くの観光客を魅了している。しかし、去年の旱魃によって野生植物の死が少しづつ確認されているそうである。この地域に生息する貴重な”ラン”の仲間達が絶滅するかもしれないと言う懸念も叫ばれている。”Weather Bureau"によれば、この地域の去年の降雨量は１４７．２ｍｍであり、平均の３６０ｍｍをかなり下回っている。今年も平均を下回るペースであると言う。”Department of Environment and Conservation"のMs. Catherine Pageによる報告によれば、”Featherflower",”Banksia",”Sand plain cypress tree"が最も被害を受けていて、多くの他の植物がストレスを受けているそうである。そして、最も心配されている植物が、レア種の”らん”植物である。”kneeling hammer orchids" の数は５００．”Kalbarri spider　orchids”は２００固体が確認され、これらの数は減少傾向にあるそうである。植物の減少が意味する物は、それらに頼っている動物の減少である。”Department of Environment and Conservation"の調査によれば、調査で捕獲される小動物の数が驚くほど減少しているそうである。この小動物の減少により、生態系のバランスに変化が現れる懸念があり、フードウェブのトップの動物がこの地を去らなければいけない状況になりそうである。地域により気候変動の影響の違いが明らかである。パースでは、雨に恵まれる状況であるが、カルバリ地域は旱魃の影響をまだ受けているようである。この地域以外にも旱魃による被害は顕著に現れ、そして、拡大する兆しを見せている。これは、経済的損失と生物多様性の損失、そして、多数の二次的損失や被害をもたらしそうである。地球温暖化と気候変動は更なる変化を地球にもたらすのであろうか？

  2007年09月16日

  コメント(3)

• APEC

  現在、オーストラリアの首都シドニーにてAPEC (Asia-Pacific Economic Cooperation) LEADER'S　WEEK　が開催されている。プログラムは、　　　9月2～3日： 最終高級実務者会合　　　9月5～6日： 第19回APEC閣僚会議　　　　　 　　　9月8～9日： 第15回APEC首脳会議　　　　　となっている。APEC加盟国は２１カ国、Australia、Brunei Darussalam、Canada、Chile、People's Republic of China、Hong Kong, China、Indonesia、Japan、Republic of Korea、Malaysia、MexicoNew Zealand、Papua New Guinea、Peru、Philippines、Russia、Singapore、Chinese Taipei、Thailand、United States、Viet Nam そして、今週末に行われる首脳会議で重要議題として挙げられるであろうは、”地球温暖化”と”経済”である。これらは、切り離せない関係である事は周知のとおりであり、どちらか一方に焦点を当てる事が出来ないのが現在の状況であろう。共通するのはエネルギー利用をどう考えていくかである。”エネルギー資源の枯渇”と”温暖化にる気候変動”の経済的損失は大きく、避けねばならない問題であり、再生可能資源を経済的利益として成立させる事は急務であると考える。先進国と後進国の経済格差の解決も考えていかなければならない問題であり、非常に複雑な国際間的問題である。この会議は、太平洋地域の国々にとって意味のある会議になる事を期待したい。

  2007年09月05日

  コメント(0)

• 揚子江イルカ

  中国の経済成長と開発は物凄い勢いで進んでいる。この異常とも思える経済成長とそれに並行する開発は、多くの環境問題を創り出しているようだ。最近大きく取り上げられているのは、中国産食料の安全性、玩具の塗料から鉛が検出などの生産品質の問題である。その他にも多数の環境問題が浮かびあがっている。これらは、主に人間生活に関わっている問題であるが、少し視点を変えてみると、人間以外の生物達にも被害が及んでいる事がわかるだろう。先日、中国にある揚子江に生息している固有の河イルカが絶滅したであろうと言う見解がジャーナル”Biology Letters”より発表された。この河イルカは、ヨウスコウイルカ（Lipotes vexillifer）として知られている種であり、ＩＵＣＮレッドデータリストでCE(critically Endangered)に指定されていた。原因は、河川の汚染と開発による生息地の消滅である。これは、過去５０年で初めて大型の脊椎動物が絶滅した事を意味し、ＡＤ１５００年から数えて４番目の絶滅である。さらに、人間活動による鯨目の絶滅はこれまで無かったと言われている。このニュースは非常に残念である。調査・保護機関を設立しながらも、絶滅を止める事が出来なかったのである。開発と言う人間活動によって、生活が脅かされている生物達はたくさんいて、種の絶滅に瀕している生物達が多数地球上に存在している。特に発展途上国では、工場廃棄物などの浄化技術が劣っている為、汚染物質の垂れ流し状態が続いている。そして、生活基準を向上したいと人々の欲求も、原因の一つであろう。環境問題を減らすには、もちろん環境教育と言う観点が特に重要であろうし、先進国側からの技術提供も重要な要素であろう。一国だけでは解決できないのが環境問題であり、グローバルスケールで考えねばならない問題である。そして、地球人一人ひとりが考え、変えていかねばならない問題である。中国の環境汚染・問題が緩和される日が待たれる。

  2007年08月10日

  コメント(0)

• キンバリー

  西オーストラリア州の北部にあるキンバリー（Ｋｉｍｂｅｒｌｅｙ）は、観光サイトとして知られている。エリア面積は、４２１，０００平方キロメーターであり、日本、ＵＫやニュージーランドより大きな地域となる。そして、雨季には多くの道が水に浸り、通行できない状態となり、他の地域から隔離された状況をもたらす。この様な環境がもたらしている”キンバリー”地域では、手付かずの自然や、先住民であるアボリジニによる壁画などが残っており、非常に価値のある地域として認められている。とは言えこの地域にも、さらに開発の手が伸びている。その原因は、鉱業である。今、新しい採掘場と製錬所の計画がここキンバリーで出てきており、環境破壊への危惧が持ち上がっている。採掘予定されている資源は、ガス、ボーキサイトとアルミナであり、非常に大きな規模とエリアが予定されている。ガスの採掘に関して、Ｓａｖｅ　ｔｈｅ　Ｋｉｍｂｅｒｌｅｙによれば、日本企業からの＄９０億以上の投資と、採掘されたガスは１リッターを１６セントで日本が買付ける予定となっている。ガス採掘が予定されているのは、キンバリーの初期の自然が残っているエリアであり、海洋生物や植物への影響は確実である。多くの動物、鯨、海亀、ジュゴンなどが、ボートや船の通過により、生息地が脅かされる事だろうと言われている。そして、ボーキサイト、アルミナの採掘に関しても環境への影響が懸念される。製錬所が建設される予定のエリアはミッチェルプレート(The Mitchell Plateau)上であり、面積は７，０００平方キロメートルとなる。これだけのエリアが開発されてしまうのは残念である。多くのＮＧＯ、ＮＰＯの団体や個人が”Ｓａｖｅ　ｔｈｅ　Ｋｉｍｂｅｒｌｅｙ”のキャンペーンを展開している。そして、僕は機会を作り現地の状況を見に行きたい今日この頃である。

  2007年08月04日

  コメント(0)

• 資源

  現在、我々の生活に欠かせない物は何であるか？何処に行っても存在し、生活の中に溶け込んでいるプラスチックの原料として使われ、燃料の原料としても欠かせない資源、　　　　　”石油”この資源がなければ、我々は生きてゆくことが出来ないのでは？と考えるほど重要な資源である。化学繊維、プラスチックの基になるポリマーは、主に石油が原料となる。自動車、航空機などの内燃機関の燃料も石油から作られ、その他多数の素材が石油資源からなる。そして、これらの製造過程でも石油の存在は欠かせない。しかし、”石油”の埋蔵量は、データにより多少バラつきはあるが、４０年程で枯渇すると言われている。これは、現時点の数字であることは確かであるが、もしこの数字に間違いなければ、そしてテクノロジーの進歩が追いつかなければ、４０年後の生活は想像出来ない物となろう。馬で出社し、食料は自給自足の有機栽培、肥溜めが至る所に出没し、まるで過去にタイムスリップをしたような状況になるかもしれない。この様な状況に陥ると言うことは、経済が破綻する事を含み、貧困または飢えを招くことだろう。科学やテクノロジーの進歩が現状で確実性が無いからには、石油の消費を出来るだけ引き伸ばさなければならないだろう。それには、科学や技術の進歩を期待するか、消費量を減らすしかないと考える。消費を減らす重要性は、需要供給の法則により明白であり、石油消費を抑えるためには、政府、国民が協力して行かなければならないのは確実である。政府の対策にだけ重きを置き、頼っていたのでは、石油の消費を減らすことは出来ないだろう。国民も政策に参加していき、唯物主義をやめる事が、非常に重要なポイントだと思われる。環境問題は複雑な要素が絡んで生まれてくる。国内だけの問題ではなく、国際的問題として捉えることができ、社会、経済、法律、政治、等等が関係する人間による問題である。人間による問題である為に、他の問題に隠されたり、意図的に問題を拡張されたりすることも多々存在する。これは、政治的、経済的またはその他の利害関係によって起こされる。人権、自由と言う言葉がある以上、どのような人にも様々な権利と保護が与えられる。そして、正しい答えを導き出し、行動することができ、保護される。しかしそれは、他人に危害を加えない上で成り立っている事だろう。言葉を変えると、すべての人には環境問題に取り組むと言う責任があるのではないだろうか？間接的では在るとは言え、我々の子孫や環境を傷つけているのではないか？天然資源を子孫に分け与える責任があるのではないだろうか？様々な環境問題を解決す責任があるのではないだろうか？未来の子供達や現在の子供達の為に、何か出来る事を少しずつ本気で考える時が既にやって来ている。手遅れだから、メンドクサイからとネガティブな考えをするよりも、ポジティブに行動を起こし、世の中を変えていく方が、子供達に負い目を持つ事無く、楽しい人生になるのではないだろうか？石油に頼りすぎている生活から、消費を続ける生活から、抜け出す時ではないだろうか？

  2007年07月31日

  コメント(0)

• 

  パームオイル

  マレーシアのクアラルンプールに降り立つ飛行機の上から、アブラヤシの畑を見ることが出来る。熱帯雨林の面影の無いこの風景には、本当に驚かされてしまう事だろう。東南アジアの熱帯雨林は減少し続けている。その原因の一つは、アブラヤシの栽培である。アブラヤシは”パームオイル”の原料となり、我々の生活に密着した物となっている。例えば、マーガリン、食用油、石鹸製造やその他工業原料である。と言うことは、森林伐採という問題は製造者だけでは無く、我々消費者にも責任があるようである。製造業者が、主な責任を執るべきである事は疑いの無い事実である。パームオイルの生産者にも責任の一端はあると思うが、貧困と言う問題がある限り、強く責めるのは頂けない事であろう。そして、販売業者と消費者は弱い立場であるが、責任は残ると考える。販売業者や消費者が商品を買う事によって、生産量が変わっていくからである。とは言え、パームオイルを使った商品を買わないと言うのは、現状では無理である。この問題を考えた上で購買を行うのに重要なのは、環境に配慮した原料を使った商品を買う事である。食品表示では原産国の表示義務が存在するが、他の商品ではまだそこまで進んでいないのが現状である為、難しいところではあるが。。しかし、消費者がこの問題を製造業者に届ける事が出来れば、何か変わるはずである。そして、その行動を起こす始めの一歩は、環境に配慮していない商品を買わない事ではないだろうか。持続可能なアブラヤシ栽培に関する英語サイトがあるので興味のある方は見てみてください。RSPO - PROMOTING THE GROWTH AND USE OF SUSTAINABLE PALM OIL http://www.rspo.org/default.aspx余談であるが、ボルネオまたはカリマンタン島では、先住民が森林伐採によって苦境に立たされている。彼らは、狩猟や採集で生活を行っている。しかし、森林減少により動物や植物の数が減り、食料に困る状況が続いているようである。また、法的にも彼らを守るすべが無いのが現状のようである。　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　

  2007年07月29日

  コメント(0)

• 

  水不足

  昨年程からオーストラリアでは、深刻な水不足となっている。特に農家にとっては非常に大きな問題である。土地を借りて農家を営んでいる方々は、困難の境地にあり、羊毛農家には、資産である羊を手放さなければならない状況にまで陥っている方々がいる。この原因は、羊の食料の確保が旱魃の為にできないからである。そして、経済の上昇により土地の価格、賃貸料やその他諸経費の値上がりを誘発している事も、農家を継続していく事の難しさを生み出している。（ここ最近、オーストラリアは、利上げにより物価の上昇が続いており、低所得層にとっては、つらい現実となっており、ホームレス増加の懸念が少なからず表れている。）旱魃により被害を被るのは、主に自然資源に頼っている第一次産業であり、オーストラリア政府はその対策として、いくつかの計画を立てた。そのひとつとして、ＮＳＷ（Ｎｅｗ　Ｓｏｕｔｈ　Ｗａｌｅｓ）州にあるＭｕｒｒａｙ－Ｄａｒｌｉｎｇ　ｒｉｖｅｒからの灌漑用水路の確保である。しかし、この案は地元政府から環境に与える影響が大きいとして反対案が出ており、難しい状況である。一方、西オーストラリア州では、ここに流れるＳｗａｎ　ｒｉｖｅｒから水を一時的に確保する為の工事が進んでいる。その他には、淡水化施設の設置と水の再利用など等である。オーストラリアでの水の消費量は世界ワーストレベルだと言われている。２００４－０５の統計によると，国内消費で１８，７６７ＧＬとなる。特に農業の水の使用量が、主な消費量となり、次に家庭が来る。この統計はオーストラリア全体であり、州別に細かく見ると少し違いが現れてくる。経済が上向きのオーストラリア、その経済発展を優先させ環境問題に配慮を欠く事により様々な問題を抱え込みそうな勢いである。中国の発展に後押しされ、第二次産業の鉱業が好調である一方で、水不足に悩まされる産業があるオーストラリアがどのように経済と環境のバランスを、今後執っていくのか見守りたい所である。　　　　　　　　　　

  2007年07月29日

  コメント(0)

• 

  世は情け。。。

  海外生活では、言葉はもちろんの事、文化の違いなどに苦しめられる事が多々ある。そんな時に助けてくれるのは、同じ境遇を持った理解者達であります。彼らは、異国の世界を経験している、又は経験してきた方々であり、自国以外で生活する事の大変さを知っている。彼らのは大切な存在であり、優しさを教えてくれた。恐らく、人間は同じ境遇に立たなければ、相手の気持ちを深く知ることは出来ないと思う。たとえば、地球温暖化によって被害を被るであろう人々の気持ちは、都会で暮らしているわれらには分からない部分が多数あろう。現地でしか分からないことは、世の中に多く存在する。そして、環境問題が顕著に現れている世の中で、相手を思いやる気持ちと言う物は、重要性を増してくるのではないだろうか。宇宙船地球号で旅を続ける我ら同志達よ！

  2007年07月27日

  コメント(0)

• 

  食文化

  最近は、多忙の為に日記を書く事が出来ず、読んで頂いている方に申し訳なく思っております。出来る限り、様々な事を書き込んで行きたいと思っていますので、これからもよろしくお願いします。今回は、先月末に沖縄のやんばるで行われた椎名誠さんによる講演会に行ってきた時の事です。今回の講演は、椎名さんが経験してきた食を交えた異文化についてでした。彼によれば、イヌエット（エスキモー）と呼ばれている人々は、狩猟で得られた動物を生で食う習慣がある。そして、生肉を食うという習慣を持たない人々は、これに偏見を持っていたようである。しかし、この生肉を食うという事は、彼らの取って重要な役割をもち、彼らの環境に適応した食文化である。と言うのは、北極圏で野菜などからビタミンをとる事は難しいし、火を起すのも大変である。生肉は彼らにとって重要なビタミン補給源であり、決して野蛮なことでは無いのである。椎名さんの講演を聴いて考えさせられた事は多々ある。僕が特に考えたのは、環境問題と食文化の関係は非常に密接している事である。食文化というのは個々の地域特性によって培われてきたものであり、他の地域の食文化に対する考えを押し付けるのは良い事ではないと思う。なぜなら、他の食文化を押し付けるという事は、その地域の環境を変えなければいけない時もあり、文化や文明の変化が進むと言う事ではないだろうか？日本を例に取ると、西洋の食文化が入ってきた事によって、農村は衰退し、残渣が多量に排出せれ、人々の健康悪化を招いて来た。僕らは現代の食文化と環境問題の重要性を改めて考えて行かなければならない時代の中にいるのかもしれない。　　　　　　　　　　

  2007年07月05日

  コメント(0)

• 

  ゴミ

  オーストラリアの一人当たりのゴミの排出量は、世界でワーストクラスである。ここでのゴミの分け方は、リサイクル可能であるゴミとそうでないゴミに分ける、二分別である。日本のゴミ分別システムは世界トップレベルの中にあることは確実である。そして、オーストラリア、地域によって異なるが、２４０Ｌサイズのビンが回収に使われているのが殆どである。黄色い蓋の方がリサイクル用、緑の蓋の方は一般ゴミ用。殆どの家庭で蓋が緑の２４０Ｌビンが一週間で満杯になる。そして、このゴミの殆どは食料と庭から（落葉等）である。これらのゴミが、コンポストに回されれば確実にゴミは減るだろう。ゴミの日には、この様な風景となる。　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　

  2007年06月22日

  コメント(0)

• 

  海辺

  最近は忙しい日々が続いたが、明日からは一服できる。非常に喜ばしいことである。僕の今回の休暇は、沖縄へ一時帰省する事にした。凄く楽しみにしていた日が明日やってくる。沖縄の現状を僕は知らない。凄い勢いで開発が進んでいると聞いている。そして、開発が意味する物は、環境破壊である。僕の思い出が詰まっている浜辺も道路拡張によって、危機に曝されている。一番気になっている問題である。海岸は海の生物のとって非常に大切な場所である。繁殖はもちろんの事、餌場などなど様々な役割を持っている。僕ら人間にも大切な場所である。沖縄の海岸地域は殆ど人工物で覆われている。昔は自然の浜辺が沢山あったが、今は人間によって作られ、何処から持ってきたのか分からない椰子の木で囲まれている。沖縄（何処でも一緒だが）、その場所に住んでいる多くの動物達は、その場所にある環境でしか生きて行けない。環境が変われば、他に移り住むか、死んでいくしか無いのである。特に、浜辺に自生する植物は海の動物にとって非常に重要な役割を持っている。もし、これらの植物が切取られたり、植え替えられたりしてしまえば、それに頼って生きてきた動物達は、悲しい結末を迎えるしかない。オーストラリアでは、まだまだ沢山の人間の影響を受けていない海岸地域が存在する。　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　

  2007年06月21日

  コメント(0)

• 

  深く考えると言う事

  ”ディープ　エコロジー（Ｄｅｅｐ　Ｅｃｏｌｏｇｙ）”これは、環境哲学の一つである。１９７３年に、ノルウェーの哲学者であるアルネ・ネスによって提唱された環境保護に対する考え方である。環境保護と言う観点から、彼は生態学的知性の必要性を生み出した。なぜなら、生態学的科学の論理や真実だけでは、生き方についての倫理的問いに答えることが出来ないからである。そして、この考えは深い経験、深い問い、深い義務又は責任が相互に繋がると言う事に焦点を当てている。さらに、これは環境保護に重きを置いた上で、人間の利益は結果でしかないと説いている。アルネ・ネスは人間の利益の為に行う環境保護を”シャロー（浅はかな）　エコロジー”として非難した。”ガイア仮説”があるが、これが”ディープ　エコロジー”の基本となる。人間中心的な考えを完全に改めるとまでは言わないが、この考え方は非常に環境保護を行う上で有意義な考え方で在ると僕は考える。　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　

  2007年06月21日

  コメント(0)

• 

  エコロジカル　フットプリント

  ”エコロジカルフットプリント”それは、我々の消費活動や自然資源の要求を生態学的容量(この場合は面積）と言う観点から分析又は評価する（された）地球に対する我々の影響の事である。すなわち、どれ位の影響を地球に与えているかを容量（面積）によって知る事である。そして、その影響の大きさを知り、人間活動の地球に与える影響を減らして行く為の手法である。これは、カナダのエコロジストであり、ブリティッシュ　コロンビア大学の教授である　Ｗｉｌｌｉａｍ　Ｒｅｅｓ　によって１９９２年に造りだされた。ＬＣＡ（Ｌｉｆｅ　Ｃｙｃｌｅ　Ａｎａｌｙｓｉｓ）と似たような物である。エコロジカルフットプリントを知る為のサイトがあるが、それを紹介させて頂く。エコロジカルフットプリントクイズこれは英語サイトであり、結果は必要な地球の数で表される。僕の結果は地球２．９個が必要であると出た。フットプリントの減らす努力をして行かなければと考える今日である。　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　

  2007年06月20日

  コメント(0)

全16件 (16件中 1-16件目)

1