カテゴリ:Webを見て
ふとしたことで、「ナイロンザイル事件」というのを知りました。
ご存じない方のために、Wikipediaの記事を参照してもらったらと思いますが、今だったらメーカーは何ヶ月にもわたってあらゆる方面から追及を受け、インチキ公開実験をした大学教授は大学を即クビどころか刑事告発もの、もちろん日本山岳会がこんなバカを名誉会員などにしたらマスコミの餌食になるでしょうね。 しかし、55年も前のまだ企業倫理の考えも研究倫理の考えもない時代ですから、「公開実験」から18年後消費生活用製品安全法が制定されて登山用ロープもその法の適用を受け、そして21年経って、日本山岳会がお詫びの記事を載せるひどさ。 その間にロープが原因で命を落とした人は、最低20人といわれています。 いかに、つい最近まで「コンプライアンス」というものがないがしろにされてきたかを物語り、現在も十分行き渡っているとは思えない事件がいろいろと起こっていますから、 「安全に安全すぎる、安心に安心すぎる、ということはない」 という言葉のもと、心を正してものを作ってほしいと思いますし、私も仕事に関わってゆく上で、常に心は正しいかを問い直してやっていかなあかんな、と上の事件を知ってあらためて思ったのでありました。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
[Webを見て] カテゴリの最新記事
|
|