なつかしの味 幻の味
今日の晩御飯のおかずは、すき焼き風煮物だった。久々に煮込んだ牛肉というのを堪能したが、最近は牛鍋を満足に食べる事がない。我が家のすき焼きといえば、鍋でじっくり煮たこの牛鍋を指すが、ここ数年はしゃぶしゃぶが主力となり、元々、すき焼きがそれほど好きな家庭でなかった事もあって、頼んでも全然作ってもらえない。せいぜい今日のようなそれっぽい煮物で終わってしまう。それとは別の話ですが、歳をとって無性に食べたくなる物が一つある。それは亡くなった祖母がよく作ってくれたコロッケ。外はサクサク、中はやわらかいジャガイモにひき肉とタマネギが混ざったシンプルなものだったが、これがとにかく美味かった。なんというかいもがクリーミーな感じとでもいうのでしょうか。晩御飯にこれが出るとご飯二杯食べて、コロッケも7、8個は軽く行けた事を幼心に覚えている。大分前に亡くなってしまい、今となっては二度と味わえない幻の味。あれと市販のコロッケを比べれば、市販の物の方が断然ランクは下ですね。母親は調理が面倒と言って全然作ってくれないし、もう自分で作るしかないのか……料理は全然駄目だが、お料理行進曲歌いながら作れば、多分出来るだろう(笑)