カテゴリ:映画
天空の城ラピュタ 実に3年ぶりに『天空の城ラピュタ』を観た。 映画や読書というものは、自分の体験や、得てきた知識と共に感じ方が変化し、深みを増す。以前は何でもないと感じていたワンシーンに大きく興味を惹かれることもある。 そんな変化が大好きであり、人生と共に映画がますます面白くなっていく感覚に喜びを感じる。 この作品の中で個人的にとりわけ好きなシーンは「生活じみたシーン」である。食べるシーンや料理をするシーンが『千と千尋の神隠し』や『ハウルの動く城』と同様強調されているし、大切なものを見失って金や権力に眼が眩んでしまう(バブル期をremindさせるような)シーンも多々見られ、人間の醜い部分について考えさせられた。 もちろん、「自然」の大切さも常にうったかけている。 シータがラピュタが滅びた理由が分かったというシーン。そこで、「ゴンドアの谷の歌」を引用するシーンは胸に突き刺さった。 「“土に根をおろし 風と共に生きよう 種と共に冬を越え 鳥と共に春を歌おう” どんなに恐ろしい武器を持っても、沢山の可哀想なロボットを操っても、土から離れては生きられないのよ!」 心が震えた台詞でした。 最後の自らの破滅の言葉「ダルス」。 この言葉の自分なりの解釈ですが(あくまで個人的な解釈)、「世界の各国が自主的に核兵器を放棄する」という勇気が必要なのでは、という問いかけであると感じました。確かに、軍事力のバランスだ、脅威だ、防衛システムだと難しい問題は山積みですが、何かを動かすには変えていくには勇気が必要です。平和へ向けた勇気ある一歩を世界の一人ひとりが踏み出して行きましょう。 真のラピュタに込められたメッセージは自分が感じ取ったものより更に深いものでしょう。また勉強して、成長したときに改めて観たいと思います。感じ方もまた変わっていくと思いますし。非常に楽しみです。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
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