e-Tax 対 ソフトバンク ?
勝間和代さんの新著 『 起きていることはすべて正しい 』 を読みました。で、下記の一説 ( 213~214頁 ) が気になりました。そのときに、私が相手と話していてアイディアとして結実したのが、 “ ITで情報収集するときに、いままでにない情報がITのどこかに入っていないと単なる劣化コピーに過ぎない ” ということでした。たとえば、なぜ、e-Taxが浸透しないかと言うと、普段手で書く物がウェブ上になっているだけで、かえって面倒くさいからです。ところが、ソフトバンクはいま、現場からの営業日報の収集を、携帯電話を使って実行しています。これは非常に新しいやり方です。う~ん、ただ、これって事例としてどうか?… 疑問に思います。まず、e-Taxが普及しないのは、新しいアイディアがないというより、ただ単に操作性に問題があるからです。加えて、行政サービスであるe-Taxは“ まず紙をITに置き換えること ” が一番の目的です。こうした事情を考えると、e-Taxの行政サービスとソフトバンクの商業サービスを比較するのは、やや強引な気がしました。e-Taxソフト自体には操作性という欠点がありますが、民間である会計ソフトがその欠点をカバーして、システムとしての補完を行っています。 ( ただ、この恩恵を受けるには税理士への委託が必要ですが… )そして、電子申告を出発点として、電子納税、ペーパーレス化、金融機関とのデータ互換といった新しいサービスが動き出しています。散々と言われてはいますが、Taxだって、捨てたモノではありませんよ。