読書感想記
宮崎哲弥氏の 『 新書365冊 』、軽沢香保子氏の 『 軽沢香保子の夢を叶える読書術 』 は、どちらも読書感想文をまとめたものです。宮崎さんは365冊(すごい!)、軽沢さんが22冊の本について感想を述べていますが、そのスタンスはまるで正反対です。軽沢さんが感想文というより著者への応援文に近い雰囲気なのに対して、宮崎さんはあくまでも一定の距離感を持って、批判と賞賛を織り交ぜた読書論を展開しています。“どちらが好きか?”は人によって違うでしょうが、私は断然、宮崎さんのほうが面白いと思います。軽沢さんのはあまりにも読み易くて、物足りなさを感じましたね。軽沢さんの本で、神田昌典氏の 『 あなたの会社が90日で儲かる!』 が紹介されていましたが、この本は“消費者に感動を与えるヒントが詰まっている”とも、“消費者を騙すテクニックが詰まっている”とも言える本です。まっ、読み手次第で印象がガラッと変わるのが本の魔力なのでしょうが…