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テーマ:史跡めぐり(508)
カテゴリ:城跡と史跡(神奈川編)
鎌倉から朝比奈切通しに至る金沢街道の途中には、鎌倉で最も古いとされる杉本寺があります。
杉本寺仁王門 杉本寺は、734年に光明皇后の発願により、行基によって開山されました。 本尊は十一面観音像で、うち一体は行基の作と言われています。 杉本寺観音堂 鎌倉・室町時代には戦火や火事に見舞われ、江戸時代には寺院が衰退した上、明治になってからは廃仏毀釈や震災によって、観音堂以外の伽藍は焼失または倒壊してしまいました。 昭和48年になってからは、「茅一束運動」の復興運動によって伽藍が再建されています。 ところでこの杉本寺ですが、杉本城という城跡でもあったようです。 鎌倉時代には斯波家長が拠点としていましたが、1337年の南北朝の戦いの中、南朝の北畠顕家に攻められて自害しています。 杉本寺観音堂の裏手を見てみると、削平地のようになっており、曲輪があったものだと思われます。 さらに西側に回ってみると切岸状になっており、城郭があったことは間違いなさそうでした。 (さらに先を調べたかったのですが、私有地となっているので立入はできませんでした) 杉本寺から見た金沢街道方面 築城するのにも最適な地形だと思います。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
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