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テーマ:旧街道めぐり(188)
カテゴリ:東海道五十三次
東海道の岡部宿から続く松並木を抜けると、江戸から数えて22番目の宿場町である藤枝宿へと入っていきます。
藤枝宿へ続く松並木 藤枝宿の東の入口である東木戸跡 東木戸の近くには成田山新護寺がありますが、鎌倉時代には「左車山休息寺」という変わった名前で呼ばれていました。 鎌倉時代に後嵯峨上皇の皇子である宗尊親王が、6代将軍になるため京都から鎌倉に向かう途中、乗っていた車の左車輪が壊れたため、修理のためにここに立ち寄りました。 元々は照光院という名前でしたが、以後は左車山休息寺と名付けられ、今も左車の地名が残っています。 戦国時代の戦火で焼失して廃寺同様でしたが、成田山の分身を勧進して、今は静岡県唯一の成田山となっています。 藤枝宿の旧街道は商店街となっていましたが、道沿いに置かれた常夜燈がわずかに旧街道の面影を残していました。 復元された鬼島建場の常夜燈 蓮正寺境内に残る秋葉灯篭 宿場の西の方に宿場町の中心があったのですが、問屋場の跡は交番になっていました。 今はすっかり変わってしまいましたが、広重の浮世絵に描かれたのが、この問屋場です。 本陣付近には、駿河記にも書かれた神明神社や、日蓮が植えたとされる「久遠の松」がある大慶寺があります。 「昔蓮華池畔岩田山の宮社をここに奉還す」との記述がある神明神社 大慶寺山門 1253年に、日蓮が京都の比叡山に遊学に行く途中でここに立ち寄りました。 そしてその時に松を植えて「久遠の松」と名付けたのですが、その松は樹齢700年を越えて今も残っています。 久遠の松 藤枝宿は田中城の城下町でもあったのですが、街道の東の入口には「従是西田中領」の石標が建っています。 田中城は旧街道の南にあるのですが、輪郭式の珍しい縄張りを持つ城郭です。 関連の記事 東海道~岡部宿→こちら 田中城→こちら お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
最終更新日
2022/03/09 10:54:25 AM
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