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テーマ:史跡めぐり(508)
カテゴリ:城跡と史跡(佐賀・長崎編)
幕末の日本で名を馳せた外国人の1人が、「グラバー商会」の創始者であるトーマス・グラバーでしょうか。
まだ海外渡航が禁止されていた江戸時代の1865年に薩摩藩士のイギリス留学を斡旋したり、薩長同盟後の長州藩に武器を供給したりと、かなりのリスクを冒して雄藩に肩入れをしています。 (坂本龍馬の亀山社中とも深いつながりがあったようです) 先見の明があったのかも知れませんが、明治維新後も三菱財閥の創始者である岩崎弥太郎と親交が深く、高島炭鉱の経営を行ったり、キリンビールの設立に加わったりして、近代日本の誕生に大きく関わっていた人です。 そのトーマス・グラバーの居宅は南山手の旧居留地にあり、現在はグラバー園として他の洋風建築とともに整備されています。 グラバー園に至る石畳の坂 途中に大浦天主堂があります。 ちなみに坂の入口付近にはANAホテルがありますが、元は「ナガサキ・ホテル」としてフレデリック・リンガーによって建設されたものです。 グラバー邸 1863年築の日本で最古の洋風木造建築です。 グラバー園には、グラバー邸の他にも国際都市らしい洋風建築物が保存されていました。 ロバート・ウォーカーのウォーカー邸 元々は大浦天主堂のすぐ隣に建てられたもので、ロバート・ウォーカーは日本の清涼飲料のパイオニアとされています。 リンガー園は旧居留地の丘陵上にありますが、最も高い所にあるのが「旧三菱第2ドックハウス」です。 明治29年築のもので、船が長崎造船所に入っている間、乗組員の宿泊施設として建てられました。 リンガー園からは長崎造船所を含む長崎市内がよく見渡せました。 三菱重工長崎造船所で戦艦武蔵が建造される時、武蔵の建造を秘密にするため、リンガー邸の敷地は三菱重工によって買い取られたそうです。 グラバー園から見た長崎市内 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
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