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テーマ:史跡めぐり(508)
カテゴリ:城跡と史跡(山口編)
江戸時代の日本において、武士以外の人たちから成る軍隊を創設することは、まさに奇抜なアイデアだと思います。
その奇兵隊が私設軍隊ではなく、長州藩の正規軍だったことは、幕末の日本史では記憶するべきことか知れません。 奇兵隊が結成されたのは1863年のことで、長州藩だけが攘夷を決行した下関戦争の後のことでした。 奇兵隊の目的は外国艦隊からの防衛でしたが、本拠地は白石正一郎という商人の屋敷に置かれていました。 白石正一郎邸宅跡 現在は中国電力の敷地になっています。 白石正一郎は裕福な商人で、薩摩の西郷隆盛や土佐の坂本龍馬とも親交があったそうです。 それでも高杉晋作や久坂玄瑞に資金援助を続けているうち、自らの資金繰りも逼迫したと言います。 白石正一郎が攘夷祈願のために奉納した大歳神社の鳥居 歴史は偶然の積み重なりだとは常々思うのですが、高杉晋作が吉田松陰の下で学んでいなかったら、また奇兵隊に白石正一郎がいなかったら、歴史は違うものになっていたことでしょう。 関連の記事 功山寺→こちら お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
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