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テーマ:史跡めぐり(508)
カテゴリ:城跡と史跡(山口編)
幕末になると、西洋式兵器製造の必要性から、佐賀藩、水戸藩、長州藩などの雄藩や代官所のあった伊豆韮山において、反射炉が造られました。
その反射炉のうち、伊豆韮山と長州藩の反射炉が現存しており、萩の反射炉は萩城城下町から東に外れた小高い丘陵上にあります。 雄藩を中心に進められた自力による西洋技術の導入と、その後の急速な近代工業化の遺産として、平成20年12月に「九州・山口の近代化産業遺産群」の1つとして世界遺産暫定リストに追加されました。 反射炉は大砲の砲身の鋳造に必要な溶解炉で、燃焼室の炎や熱を天井で反射させ、金属を溶解させていました。 炉内を高温に保つためには高い煙突が必要で、現在はその煙突部が残っています。 中国地方特有の花崗岩製で、高さ11メートルあります。 今年の3月頃まで復元修理中でシートに覆われていたのですが、改めて全容を見ると不気味な感じで、近代化の息吹を感じるどころではありませんでした。 この反射炉は佐賀藩の反射炉を参考にして造られたようですが、資金的な問題から実用化はされず、試験的に使われたと言われています。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
最終更新日
2012/12/30 11:04:13 AM
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