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テーマ:史跡めぐり(508)
カテゴリ:名所江戸百景
金杉橋から古川沿いに400mほど下流へ行くと、現在の海岸線に行き着きました。
視界が開けると、レインボーブリッジの向こうに大井のガントリークレーンが見渡せます。 現在の隅田川の河口は判然としませんが、日の出埠頭と月島3号地の間が河口の一つになるでしょうか。 対岸の月島 ちょうど海上保安庁の巡視船が停泊しており、その手前を水上バスが通り過ぎて行きました。 幕末の古地図で見ると、隅田川の河口ははるか上流部にあり、永代橋の先はすぐ海が広がっていたようです。 東京港の数ある埠頭や桟橋の中で、日の出埠頭は最も歴史が古いそうです。 現在は東京湾クルーズや水上バスの発着場となっています。 東京湾クルーズの御座船「安宅丸」 水上バスでは浅草行があるようで、日の出→浅草だと約40分、片道780円とありました。 倍くらいの料金かと思っていたのに意外と安く、浅草までは船で帰ろうかとも思いました。 それでも単に移動手段として考えるならば、電車に比べてずっと割高なので、ここは見送りとなりました。 ところで、歌川広重が芝浦の風景を描いていて、おそらく隅田川河口付近の海側から俯瞰したものだと思われます。 歌川広重「名所江戸百景 芝うらの風景」 描かれている石垣は浜離宮や芝離宮だと思うのですが、広重独特のデフォルメなのか、位置が判然としませんでした。 東京ガス本社の敷地には、石垣の跡が残っていました。 松平氏の屋敷の護岸だとされていますが、石の積み方からして、江戸時代も前半の方だと思います。 オフィスビルの中にいきなり石垣があるのは奇特ですが、広重が描いた石垣の一つかと思うと、なんだか感慨深いものがあります。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
最終更新日
2015/01/16 09:25:00 PM
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