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テーマ:史跡めぐり(508)
カテゴリ:城跡と史跡(大阪・兵庫編)
学生時代の友人に会うため、コロナ禍ながらも弾丸日帰りで、大阪は曽根崎界隈にやって来ました。
まさに食い倒れ、昼に待ち合わせをしてこれで4軒目です。 (やはり人は少なめ) その曽根崎で1703(元禄16)年、一つの心中事件が起こりました。 平野屋手代「徳兵衛」と天満屋の「お初」の、叶わない恋の果ての心中事件で、その舞台となったのが現在も残る露天神社です。 現代で言うならば三面記事といったところでしょうが、当時この類の事件は歌舞伎ではすぐに上演されていました。 そんな中、この事件を上演しようと思いついたのが、人気低迷に苦しむ人形浄瑠璃の竹本座です。 そして事件の脚本を依頼したのが、かの近松門左衛門でした。 当時人形浄瑠璃で事件やニュースを扱うことはなかったのですが、近松門左衛門の名文によってたちまち大人気となりました。 「此世のなごり 夜もなごり 死にに行く身をたとふれば あだしが原の道の霜 一足づつに消えて行く 夢の夢こそあはれなれ あれ数ふれば暁の 七つの時が六つ鳴りて 残るひとつが今生の 鐘のひびきの聞きおさめ 寂滅為楽とひびくなり」 (近松門左衛門「曾根崎心中」より) 「誰が告ぐるとは曾根崎の森の下風音に聞こえ 取伝へ貴賤群集の回向の種 未来成仏疑ひなき恋の手本となりにけり」 久しぶりに訪れた曾根崎界隈ですが、変わっていないようで変わっているような、そんな感じでした。 お好み焼き「ゆかり」 阪急東通り店 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
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