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† Ano i ne. Proboha! †

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2007年12月25日
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カテゴリ:キリスト教信仰
 教皇ベネディクト十六世は、2005年12月11日(日)正午に、教皇庁公邸書斎の窓から、サンピエトロ広場に集まった信者とともに「お告げの祈り」を行いました。以下は、祈りの前に教皇が述べたことばの全文の翻訳です。この文章は、カトリック中央協議会よりそのまま転載しました。



 親愛なる兄弟姉妹の皆様。

 無原罪の聖マリアの祭日が終わり、わたしたちは心をときめかせながら、もうすぐやって来る聖なる降誕祭を準備する期間に入りました。現代の消費社会の中で、この時期が商業主義にいわば「汚染」されているのは、残念なことです。このような商業主義による「汚染」は、降誕祭の本来の精神を変質させてしまう恐れがあります。降誕祭の精神を表すのは、精神の集中と、落ち着きと、喜びです。この喜びは、内面的なもので、外面的なものではありません。

 ですから、降誕祭への入口で、イエスの母の祭日が祝われることは、時宜にかなっています。イエスの母は、他の誰にもまして、人となられた神の子を知り、愛し、礼拝するように、わたしたちを導くことができるかただからです。それゆえ、イエスの母に、わたしたちとともにいていただこうではありませんか。神の子は、わたしたちをあがなうために地上に来られました。わたしたちが真実な心、開かれた心をもって、この神の子をベツレヘムの幼子のうちに認める準備ができるように、イエスの母の思いがわたしたちを促してくださいますように。イエスの母と祈りのうちに歩みましょう。そして、待降節の典礼がわたしたちに繰り返し述べる招きに答えて、常に待ち望みましょう。それも、目覚めて、喜びのうちに待ち望みましょう。なぜなら、主は遅れることなく来られるからです。主は、その民を罪から解放するために、来られるからです。

 昔からのすばらしい伝統を守って、多くの家では馬小屋を作る準備が始まっています。馬小屋は、あたかも、マリアとともに、イエスの誕生前の不安に満ちた日々を追体験するために作られます。家庭で馬小屋を作るのは、信仰を表し、子どもたちに信仰を伝えるための、単純ではあっても、効果的な方法となります。飼い葉桶は、わたしたちが神の愛の神秘を観想するための助けとなります。神は、貧しく簡素なベツレヘムの馬小屋で、自らを現されたからです。

 アシジの聖フランシスコが心を奪われたのも、この受肉の神秘でした。そこでフランシスコは、この神秘をあらためて表すために、グレッチオで、本物の馬小屋を作ったのです。こうしてフランシスコは、その後長く引き継がれた民間信心の伝統の創始者となりました。この伝統は、現代でも、福音宣教のために意味をもち続けています。

 実際、馬小屋は、本当の意味での降誕祭の秘密をわたしたちが理解するための助けとなります。なぜなら、馬小屋は、キリストの謙遜と、憐れみ深いいつくしみを表すからです。キリストは、「豊かであったのに、あなたがたのために貧しくなられた」のです。キリストの貧しさは、貧しさを受け入れる人々を富ませます。降誕祭は、羊飼いたちのように、ベツレヘムで、天使の語ったことばを受け入れる人々に、喜びと平和をもたらします。「あなたがたは、布にくるまって飼い葉桶の中に寝ている乳飲み子を見つけるであろう。これがあなたがたへのしるしである」。これは、わたしたちにとっても、すなわち21世紀の人間にとっても、しるしであり続けます。これこそが、降誕祭です。

 わたしたちの敬愛すべきヨハネ・パウロ二世がなさったように、これからわたしも、ローマの子どもたちが自分の家の馬小屋に飾るための、幼子イエスの像を祝福いたします。この祝福によって、わたしは主の助けを願い求めたいと思います。どうか、すべてのキリスト信者の家族が、信仰をもって、間もなくやって来る降誕祭を祝う準備をすることができますように。わたしたちが本当の意味で降誕祭を祝う心をもつことができるよう、マリアが助けてくださいますように。


(カトリック中央協議会 司教協議会秘書室研究企画による訳をそのまま転載)






 クリスマスに関して、ひとことだけ・・・あまりにも誤解が多いので・・・

 カトリックの信者が多数を占めるイタリア、フランス、スペインなどでは、クリスマスは12月25日に始まり、1月6日に終わります。これがカトリックにおけるクリスマスの、一般的な慣例です。

 クリスマスの飾り付けは12月23日に行い、24日はクリスマス・イヴとして祝いますが、クリスマス・プレゼントは最終日の1月6日にもらいます。クリスマスの飾り付けは1月6日を過ぎてからでないと、普通は取り払うことはあり得ません。

 ちなみに、新約聖書には、イエズス・キリストの誕生日に関する記述はありません。





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最終更新日  2007年12月25日 23時45分10秒
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