カテゴリ:コンサート試聴記
13日14時~ サントリーホール
プラハ交響楽団ニューイヤーコンサート 指揮:イルジー・コウト スメタナ「わが祖国」全曲 に行きました。 のだめ正月スペシャルの、コンクール風景でのオケは 「プラハ放送交響楽団」 とクレジットされておりましたが、 実は相当数の「プラハ交響楽団」のメンバーも含まれておりました。 そのことを知っている聴衆もかなりおり、通常のコンサートとは若干異なった感覚のコンサートにもなりました。(プラハ放送交響楽団とプラハ交響楽団の区別も実はぜんぜん知らずに、今日のコンサートを聴きに来た、そんな人たちも含みます。結果的に相当数のメンバーを見れたことにはかわりがありませんので、、、) さて、肝心の演奏評ですが、以下のコトバは最大級の賛辞であることを、まずは事前にお断りいたしておきます。 実は、彼らは、プラハの第2オケですが、技術的にはある時期からチェコフィルを凌駕したと言われております。 次に、チェコフィルとは違い、チェコ人比率が現在もかなり高いオケです。 指揮者も、チェコから亡命後、祖国に復帰したチェコ人です。 その結果として、わが祖国のわが祖国たる、そんな演奏でした。 チェコ臭やプラハ臭がプンプンと匂い、 ナショナリズムの胡散臭さが充満し、 そのローカリズムが好きな人には堪らない演奏でした。 「オレ達の音楽をオレ達の好きなように弾くよ」 「聴きたければ自由に聴いてね。なにせ、秋は極東のテレビ番組収録に忙殺され、新年は極東まで出稼ぎに行くハメになったんだからさ・・・」 「今日はオレ達の新年宴会だから、チェコ風カラオケ(生オケ?)やるんで、参加したければ自由にどうぞ」 とでも、言わんばかりの、まさに、胡散臭いまでの、仮にチェコまで出かけても、もはやそんなには聴けないほどの、ローカル色が充満した演奏会でした。 スメタナの「わが祖国」が好きで好きで堪らない人には、まさに溜まらない演奏でした。 ガンガンきました。迫力も勢いもありましたが、技術的にしっかりしたオケなので、破綻も一切しませんでした。 今日を、たとえて言うならば、 「カレー味のウンコ」と「ウンコ味のカレー」の どちらかを食べなさい・・・と命令されたら、 普通は、ウンウン悩むと思うのですが、 ここでは、 「スメタナのわが祖国-モーツァルトK.231風-オリジナル」 を賞味したところ、味も臭いもウットリした、そんな気分でした。 ("Leck mir den Arsch fein recht sch?n sauber" モーツァルトはこのように作詞しております) 本当に、美味しかったです。 以上、チェコとプラハを人生引く5年想い続ける、病人の日記でした。 ほとんど、何の参考にもならないと思いますが、客観的に見ても、上々の演奏であったことは確かです。 なお、実は彼らが大昔、来日したときの「わが祖国」全曲演奏こそ、たけみが、生まれて初めてナマで全曲を聴いたコンサートでした。 そして、その後本当にいろいろとありましたが、彼らの美点はほとんど維持されており、嬉しかった次第です。 チェコフィルの場合は、その観点から見た場合には、きわめてビミョーな感想がありますので。。。今日は幸せでした。 PS.あまりの品の無さに、クレーム(横槍)が入り、一部分の品性を高めました。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
最終更新日
2008年01月13日 18時37分44秒
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