免罪符
ルルドの聖母出現150周年記念年に免償規定(2007年12月5日発布)教皇ベネディクト16世は、ルルドの聖母出現150周年を機会とした免償規定を発布された。 来年2月11日にルルドのマッサビエルの洞窟における聖母出現150周年を迎えるにあたり、カトリック教会は今年12月8日の無原罪の聖マリアの日から来年の同日までの1年間を記念年として祝う。 このたび内赦院を通して発布された免償規定には、この記念年の期間、ある一定条件を満たした者に免償が与えられる旨が記されている。免償とは、すでに赦された罪に伴う、有限の罰の免除で、全免償と部分免償があるが、今回は有限の罰のすべてを免除する全免償を取り扱っている。 今回の免償についての規定は以下のとおり。 すべての個々の信者は、真に罪を悔い改め、赦しの秘跡を通して清められ、聖体拝領で養われ、教皇の意向に従って敬虔に祈ることを前提に、以下の条件で、日常的に全免償を受けることができる。 「A.2007年12月8日から2008年の同日まで、ルルドの次の場所、1.ベルナデッタが洗礼を受けた小教区の洗礼堂、2.「カショ」と呼ばれるスビルー家の家、3.マッサビエルの洞窟、4.ベルナデッタが初聖体を受けた養護施設の礼拝堂を、できればこの順序に従い敬虔に訪れ、各所で適切な祈りの時間を持ち、その中で信心深い黙想を行い、主の祈りと信仰宣言(クレド)、そして記念年の祈りまたは聖母への祈りを唱えて締めくくる。」 「B.2008年2月2日の主の奉献の日から、2008年2月11日のルルドの聖母の記念日および聖母の出現150周年の記念日まで、ルルドの聖母に捧げられたあらゆる教会、礼拝堂、洞窟、およびふさわしい場所を敬虔に訪れ、公的に置かれたルルドの聖母の御像・御絵の前で聖母への信心業に参加するか、少なくとも適切な黙想の時間を持ち、主の祈りと信仰宣言(クレド)、そして聖母への祈りを唱えて締めくくる。」 「C.病者、高齢者、また正当な理由のために外出できないすべての人は、自宅、または、外出できない用事のために置かれている場所においても、すべての罪から離れようとする心を持ち、可能な時にただちに前述の条件(ゆるしの秘跡、聖体拝領、教皇の意向のための祈り)を果たす決意の下に、2008年2月2日から2月11日まで、上記に示した場所を心からの望みをもって精神的に訪れ、上記に指示した祈りを唱え、マリアを通して、信頼をもって自らの病気と人生の苦しみを神に捧げるならば、同様に全免償を受けることができる。」《免償》 罪科としてはすでに赦免された罪に対する有限の罰の神の前におけるゆるしです。キリスト信者はふさわしい心がまえを有し、一定の条件を果たすとき、教会の助けによってこれを獲得します。免償は、罪のために負わされる有限の罰からの解放が部分的であるか全体的であるかによって、部分免償および全免償とに分けられます(教会法992~993条)。