カテゴリ:ヘッドホン
このところ悩みまくっていたヘッドフォンアンプだが,結局BLOSSOM BLO-0169を買い,それに交換ケーブルのRATOC HPC-HD650BALでバランス化したHD580を挿してLINN MAJIK DS-Iの音を聴いてみることにした。SA-15S1を上回る音質になればよいのだが。なお,SENNHEISERのHD650,HD600,HD580,HD565,HD545,HD535はケーブルが共通なので,各社から出ているHD650用のバランスケーブルがそのまま使える。 BLO-0169は大変コンパクトで幅はCDケースよりも小さい。背面にはRCAピンジャックのアンバランスライン入力の他にXLRとTRSフォンに対応したバランスライン入力もある。ACアダプタをつなぐ端子は抜け防止のためにロック式となっている。購入したのはRev.2だが,現在はRev.3となっている。付属するACアダプタは秋月電子のNP12-US2405。 コンパクトなアルミニウムのボディはキッチリ作られている印象で質感も良い。ステンレス製のスパイクインシュレーターは取り外し可能で,ゴム足も付属する。 まずはHD580の標準ステレオプラグをBLO-0169に挿し,従来のステレオフォン(シングルエンド駆動)方式の音を聴いてみると,MAJIK DS-Iのヘッドフォン端子に接続した場合との音の違いに驚かされた。全体的に明瞭なサウンドとなり,音空間がぐっと広がる印象がある。 次にHD580をバランス化するため,まずHD580の純正ケーブルを外す。一度も外れたことがなかったのでどのように外すのか見当がつかなかったが,根元を持ち思い切って引っ張ってみると簡単に外れた。交換ケーブルHPC-HD650BALの製造はオヤイデ電気で,分岐の部分に「AUDIO MIJINKO SIGNATURE MODEL」とあり,古くからネットでオーディオ関連の情報を発信されているオーディオみじんこ氏が監修しているようだ。これを代わりに挿してバランス化完了。 早速聴いてみると,一聴して音の分離が格段に向上したのがわかる。シングルエンド駆動で感じたBLO-0169の良さがさらに際立ってくるようだ。FAKiEのアコギの掻き鳴らしを聴いたときには,そのあまりの臨場感に思わず声が出たほど。様々なジャンルを聞き比べてみて,そのクリアで明るい音色のためテンポの速い音楽が楽しく聴ける組み合わせというイメージを持ったが,しっとりとした女性ボーカルやクラシックの緩除楽章などでも高い解像度と深みが感じられ,MAJIK DS-Iの実力を十分に伝えてくれている。ただ,時にシンバルの音などが少し不自然に聞こえる場合もあるので,このあたりはスタックスとうまく使い分けていけばよさそう。 また,バランス駆動時にはアンバランス駆動と比べゲインが高くなるが,ゲインをLOWに設定していれば音が大きすぎるということはなかった。ギャングエラーについてはボリュームを極小音量に絞った時に少し感じることがあったので,低インピーダンスのイヤホンなどがメインの人は電子制御アナログボリューム採用のRev.3を選んだ方が良さそう。ノイズなどは皆無。 ACアダプタを24V1AのNT24-1S2410にすると音質が向上したという報告がある。また,BLO-0169専用強化電源のBLO-0160も用意されている。 ヘッドホン|デイリー売れ筋人気ランキング オーディオケーブルランキング|楽天プロダクト ヘッドホンアンプ関連の新刊 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
最終更新日
2013年01月12日 22時24分32秒
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