テーマ:自転車(13122)
カテゴリ:オーディオ
以前物色していた三菱ダイヤトーン サウンドナビ NR-MZ60PREMI用のセパレートスピーカーだが,評論家の石田功氏と岩田由記夫氏のレビューを読んで物欲を大いに刺激されてしまい,DS-G20を導入することにした。 取り付けはプロショップにおまかせし,ツイーターは付属のスタンドは使わずピラーに埋め込んでもらった。ここはもともとまっすぐのピラーだけがあった場所なのだが,まるで純正のような自然な造形はさすがプロ。ウーファーは純正の位置にそのまま設置。 『ステレオサウンド』の姉妹誌『オートサウンド』の最新号に詳しく載っているが,DIATONE SOUND.NAVIには4chの内蔵アンプがついており,スピーカーとのつなぎかたには様々なバリエーションがある。フロント用の2chだけを使う2chパッシブ接続,4ch全てを使ったバイアンプ接続,そしてユニットごとに各アンプを割り当てる2ウェイマルチアンプ接続だ。今回はMZ60PREMIだけが可能な2ウェイマルチアンプ接続を選択。 コアキシャル2ウェイスピーカーからどの程度定位が良くなったのか気にしながら聴いてみると,まずはなにより音そのものが飛躍的に向上していることに驚かされた。サウンドナビの導入だけで音は十分良くなったと感じていたので,今回は正直なところ,定位感の向上以外はそれほど期待していなかった。音自体はすでにカーオーディオの限界に近づいていると思っていたので,あとは音像がセンターに来てくれれば満足だった。しかし,実際にはその予想を遥かに超え,ライヴの空気感や余韻はどうかという,ピュアオーディオとして評価できるレベルにまで達したと感じた。 FAKiE - To The LimitではNaokiが掻き鳴らすギターの質感までが感じとれ,Jane Monheit - Taking a Chance on Loveをかけると彼女がフロントガラスの中心に立ち現れてくる感じさえあった。低音もサブウーファーの必要性を全く感じさせないほどに出ており,Gary Karr - Amazing Graceなどでは包み込むように豊かな低音で気分を高揚させてくれた。 オーディオでこのような感動を得たのは久しぶりな気がして新鮮だった。ホームオーディオでは,エントリークラスのSACDプレーヤーと質の良いヘッドフォンさえあれば,臨場感のあるリアルな音像が簡単に手に入る。そこからさらに上を望むのはなかなか難しく,試聴会などで家が建つほどの値段のシステムから出る音を聴いても,今ひとつピンと来ないこともしばしば。一方カーオーディオは,かつての私の車のように,低音が出ないのはもちろん主旋律を追うことさえ難しいほどのひどい環境も珍しくないので,そこから少しステップアップするだけでも大きな喜びを得ることができる。 今回のステップアップによる音の良さが ・コアキシャル→セパレートによる定位感の向上 ・ツイーターとウーファーで同じ振動板素材を用いたDS-G20自体の素性のよさ ・サウンドナビで鳴らすことを念頭に開発されたことによる組み合わせの良さ ・2ウェイマルチアンプ接続 ・プロショップによる設置と調整 のどれに起因するのかはよくわからないが,純正のナビにDS-G20をつけただけではおそらくこれほど良い音は出なかっただろう。DIATONEサウンドナビの内蔵アンプやタイムアライメントの力があってこそ,DS-G20が本領を発揮できたように思う。こちらでカーオーディオショップの方がカーオーディオとホームオーディオについて話されているが,「時間をコントロール出来るようになって(タイムアライメントの調整機能が搭載されて)初めて、家庭用と同じ空間の表現が可能になった」という記述に納得。今回は2ウェイマルチアンプ接続により,カーオーディオの欠点を最も有効に消し去ることができたために,ホームオーディオの土俵でも勝負できる音質を手に入れることができたのではないか。となると,これ以上の音を望むとコストパフォーマンスは著しく低下するに違いない。と,外部アンプにまで食指を伸ばそうとする物欲を無理やり抑えこむ・・・。 石田功 著 カーオーディオパーフェクトセオリーブック(2) カーオーディオ|デイリー売れ筋人気ランキング 上質サウンドをゲット!カーオーディオカタログ お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
最終更新日
2013年03月18日 22時21分10秒
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