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カテゴリ:政治
以前話題に取り上げた「2007年問題」。 団塊の世代と呼ばれる人たちが定年退職を迎え、 熟練した技術を持ったベテラン社員たちが大量に労働市場から姿を消すことにより、 企業や社会に対する影響を危惧するというものである。 実は、これに合わせて作られたかのような法改正が2007年4月に施行される。 離婚後に夫の年金の最大半分を受け取ることができるという 「 年金分割制度 」 である。 ” 熟年離婚待ち ”の女性 が、かなり居るのではないかと予測されている。 私も実際、子どもの手が離れたら自立したいという女性の声を耳にしたこともある。 これが、「 もう一つの2007年問題 」 である。(自称?) テレビで ”熟年離婚”というドラマ を放送して、結構な視聴率だったようだが、 こうしたブーム的な勢いも手伝って、その傾向は加速する可能性も十分に考えられるという。 それでなくても、近年の熟年離婚件数は飛躍的に増加しており、 統計によると、同居期間20年以上の離婚件数は、 20年前に比較して、約6倍以上に激増しており、 昨年度は、1年で4万組以上の熟年夫婦が離婚している という現実があるということです。 熟年離婚を取り上げたサイトの中にこんな記事がありました。 「一般的な離婚の三大要因は浮気、暴力、借金だが、 熟年夫婦の場合は、こういった救いがたい理由は少ない。 ほとんどが夫への何がしの不満である。 その妻の不満を理解しない男性に対し、 年金分割制度で、経済的な支援を得た妻から 三くだり半を突きつけられるケースが急増する。 その不満の多くは、妻の生活や人間性を軽視した夫に対する不満に起因する。 パートナーとしてお互いに自立した関係を再構築する必要に迫られている。」 と。 あまりにも極端な見解だと思いますが、長年積もりに積もった不満があることも事実であろう。 が、しかしである、 企業戦士として定年までがんばって、経済的にも家族を支えてきた主人に対し、 お金の保障のメドがついたら、「ほな、さいなら~」は、あまりにも非道な話ではないだろうか。 サイト中にも反論のコメントがありましたが、 「妻の生活や人間性を軽視した夫に対する不満に起因する。」とありますが、 三十年以上夫婦として暮らしてきて、妻の方から、不満を解消すべく、 夫に対して何らかの行動を起こしたことがあるのでしょうか。 とあります。 人は往々にして、自分の不十分な行いは棚に上げて、 他人を責めることをしようとします。 そのほうが、自分にストレスがなく、深く考える必要もなく、 感情のコントロールも楽だからでしょう。 しかし、その多くは、自分の勝手な思い込みにより、 お互いを理解し合おうという努力もなされないままに、 気が付いたときには手遅れの状態にまで行ってしまっている 場合が多いことに気づかされます。 会社を辞めるとか、友達関係をやめるとかならまだしも、 夫婦、特に子どもを持つ夫婦は、 お互いがお互いの人生において大きな意味を持つ存在であると思います。 それが、善い関係であろうと悪い関係であろうと、 そこには ”成し遂げるべきテーマ” があるはずです。 その成し遂げるテーマが終らないうちに、 安易にブーム的な離婚が増えることを私は危惧します。 男女平等であることは大切なことでありますが、 男は男の役割、女は女の役割を自覚し、 お互いを尊敬し合い、高め合う存在であるように、 お互いが努力をする必要があると思います。 「自分が変われば 周りが変わる。」 夫に、妻に、不満を感じてストレスになるのであれば、 まず自分が変わる努力をしてみてはいかがでしょうか。 自分を高めることにエネルギーを費やすことで、 自然に相手も、その変化に同調してくることでしょう。 夫婦は家族にとって基本ではないですか。 幸せな家族が増えれば、日本も幸せな国になる! と、私は思います。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
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