|
カテゴリ:環境
先月大阪湾で取れたアサリから、麻痺性の貝毒が検出されたようですね。 記事によると、大阪湾一帯に広がっており、基準値の10~15倍を超える毒が 検出されており、1度に20個以上食べると、死亡の恐れもあると警告。 アサリを取らないように呼びかけているとのこと。 貝類を食べて食中毒になったという話はよくあると思いますが、 アサリやカキなどの二枚貝は、海水中のプランクトンを食べて成長します。 そのエサとなるプランクトンに毒性を持つものがあり、それらが何らかの影響で 異常繁殖したりすると、それを食べた貝の体内に蓄積されて、その貝を食べた人間が 中毒にかかるわけです。 この貝毒には、麻痺性のものと下痢性のものがあるらしく、 いずれも熱にも強く、煮ても焼いてもなくなるものではないと記事にありました。 カキを食べてあたった!って経験のある方、結構多いですよね。(^_^;) まぁ、最近は食中毒になるのも、貝のせいばかりとは言えませんけどね。 実際に一緒に同じ貝料理を食べて、みんなどうもないのに、あたっちゃう人っていますよね。 結局、人間の方の免疫力の高さにもよるんです。 食べ物、ストレス、生活習慣等々、現代の日本人は免疫力が低い人が多くなっています。 で、話の向きを少し変えますが、 二枚貝は海水中のプランクトンを食べて成長しますが、海水を吸っては吐き、 吸っては吐きを、一日中繰り返しながらしながらエサを食べます。 見方を変えれば、海水の天然浄化装置とも呼べる存在なのです。 我々が汚した海をきれいにしてくれる様々な自然界の生き物がいます。 この二枚貝くんたちもそうなのですが、海水を吸っては吐き、吸っては吐きして、 海を浄化してくれています。 しかし、その一方で、有毒なプランクトンや、有害科学物質も吸い込み、 体内に蓄積していきます。 8、9年前に、「奪われし未来」という環境ホルモンの存在を世に知らしめた ベストセラー本が出ましたが、化学物質の恐ろしさについて現代社会に警鐘を鳴らし、 それは衝撃的な内容でした。(ぜひご一読を!) (合わせてお勧めは、「沈黙の春」と「複合汚染」です!) あれほど騒がれた、ダイオキシンの問題など、今はどこ吹く風状態になってしまって いますが、現実は深刻なものです。 おそらく手の打ちようがなく、ほったらかし状態といったところでしょう。 話を貝に戻しますが、貝毒だけでなく、 こうした有害化学物質も貝の体内には蓄積されています。 大きく話題になりませんが、こうした有害物質の体内蓄積により、 食用にできなくなる海産物も多々出てきています。 少し前に話題になって驚いたのは、マグロでしたね。 妊婦さんはあまり食べてはいけない云々と。(ホントかなぁ?^_^;) 私たちの知らないところで、確実に地球環境の汚染は、 私たちの身近な生活を脅かしています。 現実を知ると言うことは、自分や大切な家族を守るためにも、今最も必要なことと言えます。 テレビは事件にならなければスポンサーとなる会社が不利になる情報は流しません。 国民が本当に知らなければならない情報は公には流れません。 一方で、インターネットなどで溢れるほどの情報も流れるようになりましたが、 デタラメな情報も多いです。 真実は現場にあります。 現場で肌で感じてこそ、実感となり、そこに確信が生まれます。 ぜひ様々な機会を生かして、母なる地球の叫びを感じていただきたいと思います。 ~明日に続く~ お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
[環境] カテゴリの最新記事
|