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タケ侍の1000日修行

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2006/09/12
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カテゴリ:子育て・教育


夜回り先生 水谷修先生のお話の中で、

講演の最後にこんなエピソードをお話くださいました。




ある中学校で、薬物予防の講演に行った時、

講演終了後、一人の生徒さんが質問をされたそうです。


「先生、私たちに悪や薬物の魔の手がこないようにするには

どうしたらいいのですか?」



先生は、このように答えられました。

「お前いい質問だなぁ。それはね、笑顔だよ。

笑顔があふれる家庭や学校、地域に、薬物や悪なんかくるものか。」



すると、もう一度その生徒さんから質問が。

「どうしたら、笑顔があふれるようになるんですか?」


先生は、例え話を交えながら、こう話されました。

「それはね、挨拶だよ。

家族や友達はもちろんのこと、道ですれ違った人や、町であった人たちと、

おはよう、こんにちは、元気かぁ、と声を掛け合うことだよ。 」
と。




その講演の後、その中学校では、卒業までの1ヶ月の間、

「クラス対抗あいさつコンクール」というのを始めたそうで、

どのクラスが一番多くあいさつをしたかを競う競争をしたそうです。




「今日は学校に来るまでに、50回あいさつしたぞ。」とか、

「俺なんか、駅の改札で来る人みんなにあいさつして300回だ。」と言う風に。





そして、しばらくして、学校宛に一通の手紙が届いたそうです。

その内容は、ご近所の身寄りのないお年寄りが、一人寂しく生活する中で、

朝掃除をしていると、通学途中の生徒さんがみんな「おはよう!」と声をかけてくれる。

時には、ごみを運んでいると、「おばあちゃん、持ってあげるよ。」と、

ごみを捨てるのを手伝ってくれたりした。

それが、まるで孫でもできたようで、うれしくてうれしくて心に花が咲いたように

温かい気持ちにさせていただいた。本当にありがとうございました。

と言うものでした。




水谷先生が生徒さんにおっしゃったことが、現実のものとなったのです。

本当にすばらしエピソードだと思いました。




明るいあいさつというものは、本当に気持ちの良いものです。

私も、犬の散歩の際に、学校帰りの子どもたちや、すれ違う方々に

できるだけ声を掛けるようにしています。

中には、返事が返ってこない場合もあります。

でも、きっと声を掛けられた子どもには、何かが伝わっていることと思います。

そう信じています。

私も、不意にすれ違いざまにあいさつをされた時に、とっさに声が出ない時があります。

でも、声を掛けられた方の立場としては、何か心温まる思いが湧いてきます。





そうですよね。

良い地域社会を作るのに、そんなに特別なことは必要ないのかもしれません。

日々のあいさつや、声掛けというものを大切にするだけでも、

笑顔あふれる、心豊かな街づくりはできるのかもしれませんね。





おかしな話ですが、あいさつって、やってみると、案外勇気が要るのもです。

私も始めはそうでした。

返事が返ってこなかったりすると、一人恥ずかし思いをしたりしてました。

でも、こうして子どもたちに良い地域社会を残そうと目的をもって取り組んでみると

結構がんばれるものです。

そしてそれは次第にごく当たり前のように、自然にできるようになってきます。

そうした大人の姿を見て、子どもたちも同じようにあいさつをするようになります。

それは、本当にほほえましく、町の人々の心に、ポッと暖かい灯を灯してくれます。



日ごろのあいさつや声掛け、本当に大切なことだなと思いました。







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Last updated  2006/09/12 11:39:36 AM
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