おばあちゃんのアルバム
入院中のおばあちゃんが26日に他界した。その知らせを聞いた私と弟は夜、おばあちゃんに会いに行った。 安置所にいたおばあちゃんの思い出話を笑いながらしていると、ふと古びたアルバムが。何げなく開いてみるともおばあちゃんの小学校時代からのアルバムだった。『どれがおばあちゃんか、わからんね~』と言いながらページをめくっていくと、私や弟の赤ちゃん時代の写真が貼ってあった。弟が小学4年のとき出た長崎市小学校音楽会の写真を見て、みんなびっくり。弟は泣き顔でものすごく喜んでいた。 次のページを開くと、見覚えのある新聞記事の切り抜きが!!!私が高校3年の時、夏の高校野球の県予選でチアガールをしていた写真が地方の新聞にたまたま載ったのだが、それをきれいに切り抜いて大事そうに貼ってあった。高校時代は忙しくておばあちゃんとゆっくりそんな話もしたことなかったのに、黙ってアルバムに貼っていたとは。ものすごく嬉しかったし、もっとお見舞いに行けばよかったとものすごく後悔した。 28日におばあちゃんを見送った。『最期に旅立つときはドレスを着て旅立ちたい』と言っていたのを聞いていたので、ピンクのドレスを母と選んだ。そのドレスを上から掛けてもらっていたおばあちゃんは安らかだった。 もうおじいちゃんと会ってるかなあ…。 おばあちゃん、ありがとう。